微妙な動き

膝の痛み 


かなり以前からの古傷みたいです。中学生バスケットボール時代からずっと悪く、高校時代に腰と合わせて最悪の状態になったそうです。朝は階段も降りれない、座りながら降りるぐらいで、ギックリ腰も、今までに何十回も経験しているという状態です。

 大学時代にはウエイトトレーニングをしっかりやることでだいぶ抑えられたそうですが、思ったように動けないというジレンマも抱えながらバスケットを続けていたようです。 

日本代表クラスの人達と同じレベルを目指していたので、高見を目指していたのは間違いないと謙遜していますが、この話しからもわかるように、かなりハードにバスケットをしたことは間違いないようです。 


今の状態(診断としては両膝の変形性膝関節症です)が徐々に表面化してきたのは、6〜7年前からのようです。左足首の壊れから始まって、左足首がパンパンに腫れるようになり、それでも仕事は休めず無理をし続けていたことで膝が悲鳴をあげたということのようです。

結局足首の腫れは2年ぐらい引かず、今は足首が腫れることはあまりなくなりましたが、膝の方は相変わらず厳しい状態が続いているという具体的なコメントを頂きました。



診てみると膝の痛みというよりも、膝を曲げた時の違和感があり、 来院する一日前に偶然にも痛みが再発してきたようです。もちろん、普段から運動をしているので、年齢よりも体力があると思います。また小さな動きやゆっくりな動きを独自に実践してもらっているので意識は人以上に高いので普通の人に話をするレベルを超えて話しをしています。 


膝は、曲げることも伸ばすことも普通にできます。しかし、運動する上では、わずかな痛みや違和感であったとしても気になるのは当然です。動画の最初の部分を見てもらうとわかるように、私が注目しているのは足首です。 足首というよりも足背のリスフラン関節の動きです。

膝の痛みがある人は多く診ますが、意外に膝や足首には問題がなく、リスフラン関節の異常が強いという例もよくあります。そういう場合、膝の腫れは殆どありません。つまり膝は、殆ど悪くないということが多いのです。


足首の動きと足背の動きは常に連動しています。リスフラン関節とは、足の指の付け根にある小さな骨の足根骨と各指の接合部の関節です。 この関節は強力な靭帯に守られているので、大きな動きをするわけではありませんが、小さな動きで観察したり、触診をすると異常がよくわかります。

これは微妙な制御に影響を与えます。こういう不動に見える関節の僅かな動きを理解したり感じとったりすることで、全体の動きが見えてきます。 


つづく 

御薗治療院

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