膝の痛みと目標

私が、この膝の痛みの症例によって何を伝えたいかと言うと、膝の痛みを主に考えていないということを理解してもらえたらと思ったからです。 


膝にはほとんど触っていません。

診断する為に触れただけですので、膝には鍼も打っていません。手の甲にわずかに数カ所刺激しただけです。それでも反応は綺麗にとれていました。 

しかし、歩行をさせてみると、まだ痛みがあり、そのようにしか歩けません。大事なことは反応がなくなったということです。


だから後は何もする必要がないのです。 何かをしようとすれば、それは過剰刺激になります。過剰刺激のまま帰してしまうと、また何かの症状を引き起こしたり、痛みが取れなかったりします。 

この状態で帰す勇気があるかどうかということなのです。治療は、はじめるよりも、いつ終わりにするのかを決めることの方がものすごく難しいです。


過剰刺激にならないように考えつつ、それでも早く痛みを楽にしてあげたい。そのような相反する思いがあります。しかし、この状態で帰ってもらいました。 

すると調整をしてから数時間後に劇的に良くなり、全く痛みがなくなったそうです。嘘のようにスッキリしたそうです。なぜあのように痛かったのか疑うほどだったそうです。


この結果からも分かるように、痛みがとれるまで、あちこちの刺激を繰り返すというのは決して良い方法ではないということです。 精神的にも依存を作ってしまいやすい。ある意味商売としては依存を作る方が再診に来てくれるので良いかもわかりませんが、その思いはどんどん強くなっていきます。


御薗治療院

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