足の裏のシビレのような痛みがあり、時々ピリッとする時があるという例でした。
その前に腰痛ヘルニアで手術した後、数年良かったのですが、また痛みがでてきて整形外科にも通っていたみたいですが治らず来院したという経緯があります。
調整をしてから腰の痛みはなくなり、しばらく来院していなかったのですが、足の裏に変な痛みがでてきて、不安になり来院したということです。
中足骨あたりに痛みがあるとのことでしたが、触診をして調べてみても問題はありません。
そこで指先を触ってみると第四指、第三指が異常でした。指を軽く摘むとずいぶん痛そうにしていました。 つまり足の裏ではなく指先の異常だったということがわかります。
本人にも確認すると、足裏に響くような痛みが指先のあたりから起こるとのことです。足の指や裏の感覚は、やはり手よりも鈍いことが普通です。この方だけでなく、目を閉じて薬指を触っても何指を持たれているかがわからないという人もいます。特に薬指と中指は区別がつきにくいという人が多くみられます。
他にも足底には踵に近いところに異常がありました。それよりも大きな問題は、足首の前内側です。外反しながら、背屈することができません。 つまり足首の動きが極端に悪くなっているということがわかります。
膝も内側に入って体重を真っ直ぐかけることができなくなってきています。当然、腰の緊張もでていますが、本人は痛みはないと言っています。それでも腰も肩も患側はガチガチに緊張していました。
足首の小さな動きを指導してみましたが、殆ど動かすことができません。動こうとしないのです。本人もビックリしていましたが、動かせる「気」がしないという状態です。
異常な関節は、小さな動きをさせると動かそうとしても動かす前から動かせる「気」がしないと認識します。つまり、脳と足が神経的に正しくつながっていないと言えるのではないかと思います。もちろん、感覚はありますから物理的につながっていない訳ではなく、機能的につながっていないということです。
0コメント