触診には、様々なテクニックがあります。
ただ押さえれば同じ結果(圧痛をさぐる)になるという訳ではないと言うのは何度も説明してきました。これは何人もの被検者に違いを体験してもらったので間違いのない事実だと思います。
それでは触診をする為に必要なものは何か?
と言う考えにつながります。
まずは見ようとすることが重要です。何を探っているのかを明確にしている必要がある訳です。手探りで何かを探ろうと思う時に人は姿勢が変化します。
例えば前から暴漢が襲って来たとしたら、ボーっと直立している人はいません。身体を丸めて戦闘態勢になると思います。 きっとやや半身になって背中を丸めて戦闘モードにしているはずです。
それは相手の出方をうかがいつつ、もし、攻撃されたら何か手を打つぞと言う構えにもなっていると思います。 つまり、身体全体を使って、危機に備えようとする訳です。
実は触診もこのようなテクニックが必要だとわかってきました。もちろん、ちょっとしたことなのですが・・・。
触診ができない人の下半身を見てみると何故か、その特長がでています。 これでは危機感がなさ過ぎると思うような体勢になっています。きっと暴漢に襲われそうになっても戦うことも、逃げることもできないと思います。
全身を使って感じようとする意識がないと触診はできないのではないかと思います。
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