過去の講演の記録 2013年3月14日、グランドプリンスホテル新高輪講演

2013年3月14日にグランドプリンスホテル新高輪で講演をさせて頂きました。 


船井塾最後の会ということでしたが、昼の1時から4時半まで本当に楽しく講演をさせて頂くことができました。 

最初に中矢伸一先生が私の紹介をして頂き、過分な評価を頂きました。この会に参加することができたのも中矢先生のお口添えがあってのことです。本当に有り難う御座いました。 

また講演がうまくいって、先生のお顔を潰さなくて良かったとホッとしております。 

どの会で話をさせて貰ってもそうだと思いますが、話しだけの時は、なかなか盛り上がることができませんが、私のテーマである体感する医療は、会場に出てきて頂いた方々に体感して貰って盛り上がるというパターンが殆どです。 


壇上へあがって頂いた方の身体が皆さんの見ている前で、一瞬で変化するのを確認し、治療をされた方々の感想を伝えてもらうと、どんどん雰囲気が良くなっていきました。 

笑いや拍手も起こるようになりましたが、腰痛で歩行するのが困難だった方も何故か講演を見ているだけで軽くなり、前にでてきてもらった時は、半分楽になってきたという方もいらっしゃいました。 

単なる技術だけでなく、雰囲気や場の影響というのは、本当に大きいと再確認いたしました。場が変化すると実力以上の力を出すことができます。もちろん、場の雰囲気を変化させるのもテクニックだといえますが・・・。  


この画像は、花粉症の人のお腹の圧痛が同じ場所にでるというのを確認してもらうのに触っているところです。

確認した後、同じ姿勢をとってもらってその影響が変化するというのを確認してもらいました。 

同じ左側腹部に圧痛があるのを確認しているところです。このあと、この方達の治療を10秒ほどで全員を調整しました。一人1秒の調整です。 その後に再度圧痛を確認するとなくなっているのを確認してもらいました。

花粉症にはこの治療がとても必要です。胃腸の調子がよくなり、左足への体重のかけかたが変化し、調子がよくなります。  

鼻だけの問題だと思っていたら大きな間違いで、鼻だけでなく足の異常も大きいのです。

またお腹の緊張は必ず起こります。 最後の懇親会では、立食の食事が出たのですが、食べる暇もなく名刺交換と簡単な調整を行ったりと大忙しでしたが、皆さんが意識について興味を持ってもらったのは、本当に良かったと思っております。 


呼吸をしているのは筋肉です。呼吸筋と呼ばれている横隔膜や肋間筋、背中の上後鋸筋、下後鋸筋等々様々な筋肉が呼吸に関与しています。筋肉が麻痺してしまったら呼吸はできなくなり死んでしまいます。 つまり筋肉が動くことで呼吸をしている訳ですから、筋肉に片寄った動きがあると、そこでエネルギーロスをしてしまうのです。

片足で100m走った時の疲れと両足で走った時はあきらかに違いますよね。それと同じですが、呼吸のように休むことなく働いている筋肉は、エネルギーロスがあっても気づかないのです。 その片寄りを意識を使って微妙な動きを心がけることでエネルギーロスをなくすことができます。

初動が正しければ末端の動きは自然に正しく動きます。初動が間違っていれば末端をいくら調整しても必ず狂います。 このことを理解してもらうのに様々な実験をおこない、その結果身体が簡単に変化するということを理解してもらいました。 

運動を一生懸命やっている方には、ちょっと酷な言い方をしましたが、 運動をすることが駄目なのではなく、漫然と運動することが駄目だということです。

意識を高めて、自分の癖を知り、その上で正確な運動を心がける。 これができれば、運動は良いものに変わってきますが、これができないと運動が逆に心と身体の負担になり、徐々に蝕んでしまうという内容の話しをさせてもらいました。 

一般的に負荷の少ない歩行は、良い運動だと考えている人が多いですが、一番危険な運動なのだと思います。精神的にも肉体的にも漫然と目的もなく、ただ歩くのを続けるなどという運動の仕方は、百害あって一利なしですね。 

特に糖尿病だから、毎日30分歩行を続けなさいと言われて歩いているという人は、気をつけて下さい。 雨が降ろうが、風が吹こうが関係なしに、歩かないと駄目になってしまいます。

それは一種の精神病なので、身体だけでなく精神を蝕む結果になります。 精神が傷つけばそれに気づくまで肉体は元には戻りません。当たり前だと思っていることこそが大きな間違いだったりするのです。当たり前だと思っている人に、いくらこのことを諭しても聞く耳を持ちません。肉体の傷より精神の傷の方が深く大きいのはこのためです。  


あなたの思っている常識を疑ってみて下さい。という祈りを込めた講演内容です。もちろん、言葉で言っている訳ではないので、気づく人しか気づきませんが・・・。

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