腰痛でもジッとしていると痛むという腰痛があります。動かしはじめの痛みがあるというのとはちょっと違います。 こういう痛みも傷寒論の六経弁証から診てみると全く見方の違うものが見えてきます。 六経弁証は、太陽、少陽、陽明、太陰、少陰、厥陰は、六種類の段階と考え順番に伝搬していくと考えますが、そうでない場合もあります。病の深さの基準にもなる考えと言えます。 身体もだるいとかはありません。しかし、少陽の反応が胸から前頚部、顔面部、頭部にも存在しているのを確認できました。 少陽の存在部位と症状である腰とは、場所的には全く違いがありますが無関係ではありません。ただ今までもそういう例は、沢山紹介してきました。 少陽の一番強い場所は、胸部でした。しかし、胸部を刺激しても腰の違和感はなくなりません。問題は、顔面部から側頭部にあり手を当ててもらうと左右の回旋が楽になります。特に右回旋に問題があったのですが、それがスムーズになるのを確認してもらいました。 六経を主に考えると胸が強いのですが、「水滞」を問題にすると頭部から頚部、胸部にまたがっている感じです。水滞は、側頭、顔面部に強くでていることから、側頭部に手
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