まず治標法です。
治標法とは局所と局所の関連です。
怪我等で何らかの異常が起こっている場所から影響を受けている場所が標的です。
治標に値する場所を治標経気、影響を受けている標的にあたる場所を標的経気と表現します。
経気とはエネルギーの流れみたいなものと考えて下さい。
治標的なエネルギーのある部分という解釈で結構です。
一つの原因と関連のある結果みたいなものですね。
しかし、これが厄介!!
一つの原因をかばうように動いた為に起こった結果
これをかばうために次の結果が起こる。
つまり伝搬していく訳です。
そうなると複雑に絡み合って一筋縄ではいかなくなる。
そして体質と絡み合いながら次々に伝搬していく訳です。
考えただけで複雑ですよね。
一つの原因は身体全体で受け止める。
と言っても過言ではありません。
こんな状況になってしまったら痛い場所だけ見てもよくならんのは当たり前ですよね。
一つ一つ紐解いていかなければならない。
つまり時間と手間がかかる訳です。
でもそれを行うと呼吸が楽になる。
身体が軽くなる。
自然治癒力が増した状態になるということですね。
余分なエネルギーを使わなくなり全身の血流(リンパを含む)が良くなるということになります。
当然ですが関節可動域や筋緊張は緩みます。
運動量とエネルギー消費量は人によって違いがあります。
エネルギー消費の大きい人は少し動いただけで疲れます。
エネルギー消費量の少ない人は、長く動いても疲れにくい。
と何度も書いてきました。
そういうことを考慮してどんな運動をして、どんな治療が適応なのかを決めていくべきです。
無闇に運動をしてはいけない理由はここにあります。
運動は破壊行為です。
治療も一種の破壊行為です。
このように複雑になった状態の人にとっては下手なことをすると更に新しい複雑さを生み伝搬していく訳ですよ。
杓子定規に運動を勧めたり投薬するから余計に問題が深くなってしまうことがあるということですね。
鍼でもマッサージ、湿布等も同じです。
治療することで余計に複雑化する訳です。
次に局所法を説明します。
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