この記事を載せてから数人の人から反響がありました。
下記の文章は、保育所に勤めていた方の経験談です。
参考にしてみてください。
お世話になります。
ブログを拝見して、ひとつ・・・
「炭水化物依存症」のお話しですが、 昔、保育園で働いていた頃のことを思い出しました。
私はたまたま、「障害」児と言われる子どもたちが多く通っている園に配属になりました。
クラスの子どものうち、2~3割くらいはいたでしょうか。
もちろんいろんな子がいるのです。
まぁそれは障害があるとかないとかにかかわらず、 子どもですから、個性のかたまりですよね。
それが「障害」がある子は見えやすいというか。
食事は保育園生活において、もっとも重要なことのひとつです。
子どもですから、好き嫌いがあるのは当たり前です。
でもとくに、いわゆる自閉傾向のある子どもたちは顕著でした。
給食なんて、見向きもしない子がたくさんいました。
少なくとも、好きなことをやめて、トイレに行って、手を洗って、一定時間座っていなければいけませんからね。
それは空腹を超える苦痛だったのかな、と今は思います。
家庭で何を食べているのか、もちろん尋ねます。
白ご飯を、湯気が出るくらいあつあつにしたものと、納豆を卵で巻いたもの。
毎日それだけ、の子とか ○○メーカーの冷凍餃子だけ、の子とか。
もっとも印象に残っている子は、家では冷凍のピラフとか、そんなものばかりでした。
彼女は、外に出ると、泥水に落ちた枯葉を拾っては舐める、の繰り返し。
ずっと走っていて、次々に見つけては舐めていました。
室内では、ごみ箱から好みのゴミ(お菓子の個装の袋や、新聞等をしばるカラーのひもとかがお気に入り) を取り出しては舐めていました。
そんな彼女は、クラスで 胃腸炎やらインフルエンザ等が大流行しても
一切かからなかったのです。
毎日元気で、本当に風邪ひとつひかずに過ごしていました。
まだ若いお姉さんだった私ですが、不思議だなぁと思っていました。
そのことを思い出したので、ちょっと書かせていただきました。
前述の白ごはんと玉子焼きの子は、突然原因不明の病気で、高校生の時に急死してしまいました。
彼に、少しでも給食をと思って、毎日食べさせようとしたことや 牛乳を飲ませたりしていたことを、申し訳なく思っています。
もちろん当時は、大きくなってほしい、丈夫なからだに育ってほしい、と願ってのことでしたが、
もしそんなに短い命と知ってい たら、また考えは違っていたかもしれません。
先生のブログを読んで、彼は自分に必要な食べ物はわかっていたのかな だったら、苦痛でしかなかった。
給食時間は、彼の人生にとってはどうだったのかなぁと考えてしまいました。
とても冷静な意見だと思いましたので許可を得て載せさせてもらいました。
様々な職場でも同じようなことが起こっていると思います。
規則や概念でこうだろうと思っていても、それに合わないケースがある。
全体としては、その規則や概念のままで良いかもわかりませんが、全てのケースにはあてはまらない。
でも概念どおりにやらないとと思ってしまう。
でもその枠を超えることで喜びもある訳です。
若い時にはそれがわからなくても経験を積めばわかってきます。
標準という考え方は標準を利用することであって、標準になりきることではありません。
良くも悪くも標準は標準であって標準以上ではありません。
標準を訴えるのはプロの仕事ではないということですね。
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