ちょっと特異な症状の14歳の子が来院してくれました。
14年の間、右の顏が麻痺したように動かない。
なので笑っても笑ったように見えない。
もちろん病院での検査でも原因はわかりません。
一般的な顔面神経麻痺とは違い目も閉じれますし水を飲んでもこぼすこともありません。
痙攣もありません。
そんな症状なんです。
お父さんとお母さんも付き添って来られましたがもの凄く心配していました。
それはそうですよね。
両親としてはどれだけ心配したことか・・・。
社会に出たら表情を作れないことによるリスクは計り知れないですからね。
診断してみると右の耳周囲に問題がありました。
表情筋という筋肉群にいく顔面神経は内耳神経と一緒に途中まで通っていますからね。
耳周囲に手を当てて表情を作ってもらうとそれだけでも動きが良くなっていました。
このあたりにヒントがありそうです。
それだけではなく右手も少し使いにくいという感覚があります。
筋肉も右側が左より細い感じで、胸鎖乳突筋もパンパン、右の肩甲骨を内転下制するのも弱い。
顔面神経と手の神経は全く違う経路ですが、広頚筋などの首の筋肉にも影響を与えていると思います。
なのでそれから腕にも筋肉の軽い発達障害がでていたのではないかと予測しました。
調整すると顏の筋肉が動きはじめました。
お母さんからのメールの内容です。
6/10にお世話になりました**です。
14年間動かなかった息子の顔が、中村先生のお陰で動く事ができ、本当に本当にありがとうございました。
感動と感謝でいっぱいです。
毎日息子に「笑って見て!」言うのが楽しみで、見るたびに感謝の気持ちで頭が上がりません。
という内容のメールでした。
ホントに良かったです。
私も嬉しいです。
今後も経過観察していきたいと思っています。
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