頭痛が腸の影響からくるとか股関節の筋肉系からくるとか言ったら馬鹿にされるかもしれません。
しかも季節の影響である寒が下腹部にあってそれが引き金にもなっているんです。
朝起きても頭痛を訴えていた方ですが、問題は左下腹部にありました。
水の流れが悪く下腹部は腫れて筋肉に大きな影響がある反応でした。
水の流れの異常は問診でもわかります。
しかし、それがどの程度の深さなのかを調べる場合、実際に触ってみないとわかりません。
関連臓腑は大腸のS状結腸あたりです。(図参考)
これを治療すると一瞬で頭痛も半分になり、側頭部の水の流れと前頭部の熱反応をなくすとスッキリしたようです。
異常反応が消失すると症状が一気になくなります。
ホントに一瞬なんですよね。
でも反応がなくならないとなかなかとれません。
実感としてはあきらかなのですが、それを証明することはできないのが残念です。
しかし、複合した反応がある場合、一つ一つを崩していかないと改善しない。
そういう場合は手間がかかります。
それでも待合いで待っていた患者さんが、その方が治療後顔色が激変しているのにビックリしてました。
それぐらいあきらかです。
左足を知らず知らずのうちに右足の上にのせて組んでしまう。
そんなこともおっしゃってました。
そういう細かい異常の組み合わせが症状としてでている訳です。
身体の動きや癖はとても大切です。
特に癖は知らず知らずのうちに行ってしまう。
頭痛の種類を区分けすることはできます。
「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」とか・・・。
しかし、それを治す具体的な方法ってなかなか難しいんですよね。
手っ取り早く痛み止め
ってことになる訳です。
痛み止めを飲んでも軽減しない頭痛は多いです。
こういう足からくるパターンは頭痛薬飲んでも治りにくいですよ。
水毒や熱の異常だとはわかってもそれが身体のどのあたりにでているのかを調べないと効果が薄い。
投薬って全体の異常には効果的なのですが、部分的な異常は捉えにくいのです。
飲んだり食べたりするものは、そういう作用があるということを治療家なら知っていなくてはなりません。
鍼灸治療はそのものズバリを狙う方法です。
だから瞬間的に効果があります。
そこが大きな違いです。
投薬する人を下工、鍼灸を中工、それ以上を上工と言ったというのはこういうことだと思います。
鍼灸治療でも中医学のような弁証を元にして行う治療は中工とは言い難い。
その先があるということなんですが・・・。
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