基本的に足の痛みって足が問題って思いますよね。
確かに足が問題っていうこともあります。
以前も紹介したことがある種子骨障害と言われた学生が再来院しました。
今回は以前とは反対の足です。
種子骨なんか痛むはずないんですが・・・。
ぶつけた訳でもないしね。
それじゃ~何故痛くなるのか?
それを考えないと駄目ですよね。
今回は反対側のシンスプリントを主訴として種子骨の痛みもでていたという状況です。
足の指の付け根にある種子骨という突起が炎症を起こして痛む。
ということだと思うのですが、必ず原因はあります。
原因はもちろん種子骨ではありません。
だから足底板などをはめても痛みがなくなることはありません。
痛む場所が当たらないようにしようという考えですからね。
そりゃ~無理です。
今回の問題はシンスプリント(過労性脛部痛)脛骨の内縁の痛みが疲労によって起こるとされている症状です。
内反足の人に多いと言われています。
なぜ内反足になることが多いのか?
それを考えて欲しいなと思います。
この患者さんの場合、問題は足関節でもなく種子骨でもありません。
問題は脛骨上部と膝蓋骨に起こった熱反応からです。
熱反応は痛みがでている脛骨内縁にはありません。
内反を起こしている足首にもありません。
もちろん種子骨にもありません。
脛骨上部の一部分にのみ熱反応がでています。
最初の頃は内反が起こるから脛骨上部にも反応がでているんだと思っていました。
しかし、優位診断をしてみると脛骨上部の方が強い反応があります。
これは面白い事実だなと思います。
脛骨上部の異常があって内反が起こっていることに気づきました。
下から異常がくると思い込んでいましたが逆ですね。
上から下に異常がでているみたいです。
腰痛でも上肢の異常からくる腰痛は圧倒的に多いですからね。
それが証拠に脛骨上部の調整を行うと足関節の内反変位も解消されシンスプリントの痛みも種子骨の痛みもなくなりました。
同側の肘の動きにも注意して調整し、首の調整も行いました。
経絡で言えば脾経筋がもの凄く太くなっています。
脾経の経筋反応が太くなって、肝経や胃経を押し出している感じになっています。
胃経は胆経に近いところを通ります。
経絡って押し出されるんですよね。
足背はかなり蛇行します。
この図はだいたいの図ですから正確に描くと細かく移動しているのがわかります。
でもだいたいこんな感じです。
経筋は蛇行をあまりせず太くなります。
正経は経筋の中でかなり細かく蛇行します。
関節の異常と経絡の関係はこのような関係になります。
一つ一つ調べるのもめんどくさいですが、必ずこういう現象が起こります。
もちろんこれは体幹の方までつながっています。
経絡や穴が同じ場所にないというのはこのことから考えてもよくわかります。
だから触診は大事です。
感じることができれば、色んなことや理由を探ることが可能です。
種子骨障害もシンスプリントも治りにくい痛みと言われていますが、原因をうまく突きとめられれば簡単に良くなる症状です。
何をどんな順番で狙うのかはとても重要ですね。
また2月の勉強会でもこういう話しをしていこうかと思っています。
興味のある方はご連絡ください。
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