首の痛みを訴えて来院
首の痛みが首に問題があるパターンです。
首でも骨や筋肉ではなくリンパ管です。
気水血では、もちろん「水」の反応です。
この図をご覧になってください。
動画にある位置に指を触れると首の痛みが楽になりますが、ここはリンパ管の集合している場所です。
押さえている場所はやや上方向に触れていますが、ここの解剖図を眺めると肋間にも行っています。
これは肋間リンパ管を通って肩甲間部へいきますが、背中で肩甲骨内側の圧痛とも一致します。
鎖骨リンパ本幹から鎖骨の下を通って腕にいくリンパ管にもつながっています。
これも上腕の圧痛と一致します。
内頚静脈リンパ節を通って首の上にも通っています。
動画にはでていませんが、前頚部から顎、胸部の圧痛も確認できています。
胸部の圧痛は胸骨傍リンパ管や気管支縦隔リンパ本幹にもつながっているからだと理解できます。
肺などの呼吸器系にも影響しているということです。
これらを考えて圧痛と指で触れた場所とが関連していることを物語っていると思います。
もちろん、必ずしもこういうパターンで首の痛みがでるという訳ではありません。
しかし、リンパ管と「水」という条件設定で異常を起こしている。
リンパ管そのものに反応がでる場合、それとつながっているリンパ管の部位にも圧痛を確認できるということです。
解剖図は面白いですよね。
これを眺めていると色んなところと関係があるのがわかります。
キチンと反応をおさえれば、それだけで痛みがとれてしまう訳ですから身体は刺激を待っていると言えますね。
どこに刺激をしてあげられるかは術者の腕と言えます。
もちろん首に鍼を刺した訳ではありませんよ。
その原因となっている脈証から導き出される関連経脉があり、その経脉には関連の穴があります。
そこを刺激すると一気に症状が楽になっていきます。
重いような痛みだけが残りましたが、ほぼ8割は除痛できたという状態です。
リンパ系の異常の場合、動かさなかったから起こった痛みが殆どですからよく動かしてもらうと効果がでてきます。
意識して動かさないとまた固まります。
留まっていないというのが特長ですね。
刺激はホンの少しで十分です。
大事なことはそこを見つけることです。
そして本人に自覚させることです。
そんなところと関係があるのかと思うことで意識が変わります。
それで身体が変わります。
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