靭帯断裂のような激しい損傷でない限り捻挫して1日半で治らなかったら他に原因があります。
1週間前に捻挫して治らない。
無理な体勢で体重をかけると痛む。
スポーツをした時だけ痛む。
みたいな症状を訴えていました。
普段は大丈夫なので跛行する訳でもありません。
でもやっぱりスポーツをする時に痛みがあれば困りますよね。
ざっと診断してみると図のような感じです。
数秒ぐらいで異常点を検出できました。
詳しくみてみると筋肉の緊張とは違います。
だから構造上の話しで問題が解決する訳ではありません。
左手で右の前頭部を触ってもらうと足首の動きがよくなりました。
足首を回転させるような動きをすると足首を動かしているのに患側は膝が動いてしまいます。
健側は膝を動かさずにまわせますのでその違いはあきらかです。
異常点(右目の上)に手を触れるとその動きが良くなるということです。
この検査法も簡単で本人が自覚しやすい方法です。
お金も時間もかかりません。
手をあててもらうと動きが一気に良くなり膝が動かない。
離すと戻ります。
再現性あります。
そして、本人も動きが良くなることを実感できます。
右目の上の陽明系の反応を調整(三焦経の右TE10(天井)と左TE2(液門))
これで手を触れなくても足首の動きは良くなりました。
全体的な治本法として、お腹にあった反応を調整しました。
それで動かして負荷をかけてもらいました。
「全然痛くない!!」
「やった~!!」
ってなりました。
治療開始してから数分の出来事です。
足首は触れてもないです。
動かして確認してもらっただけです。
1週間痛みがあるというような捻挫は異常です。
たぶんどこに行っても治せない。
なぜなら原因が目の上にあるなんて誰も気づかないですからね。
私自身も身体の反応を診るまでわかりませんでしたからね。
だから知識では問題が解決しません。
なので構造上の問題でも解決しません。
もうちょっと深い問題ですからね。
知識で解決する問題と知識で解決しない問題があります。
意外にもこういう捻挫って治しにくいですよ。
知識で何とかしようとするとかなり手こずるはずです。
というか治せない。
首の右前下あたりには反応がありました。
これなら構造上の問題を考えればある程度予測はつくかもわかりません。
しかし、首の反応は目の上の陽明系の反応から影響を受けたものであって主役ではありません。
主役を探して的確に調整しないと良くならない。
それさえわかれば治療に時間をかける必要はありません。
鍼の打ち方も繊細に捻鍼や置鍼する必要もありません。触れる程度の刺激で十分です。
どれだけ保険診療で金銭的負担をかけない治療に行っても治らなかったら意味がない。
原因を探せなかったら意味はない訳です。
ダラダラと引き伸ばすだけです。
できるだけ主役になるものを探し、バランスが崩れない状態にして帰ってもらう。
それが御薗治療院のやるべきことです。
それでも全ては治せません。
治そうと自分の身体に意識を向けてもらえないと良くなってもまた元に戻る。
本末転倒です。
原因は人それぞれです。
これが原因だからこれだけ治せばいい!!
みたいなのは全て嘘です。
嘘というよりある程度は合っているけど殆どがハズレということです。
良くなる人とそうでない人がわかれる。
その壁を越えるには突き抜けないと駄目です。
感性に委ねる。
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