この動画を見てください。
いわゆる巻き肩の状態で肩上部から肩甲間部の痛みを訴えています。
さて何を狙って治療していけば良いでしょうか?
この動画をみてもらってもわかるように巻き肩の状態を僅かに後ろ方向に回転を与えながら引っぱっただけです。
これだけで肩上部の緊張や関連する側頸部の緊張はなくなります。
構造的な問題なので誰がやっても再現性があります。
再現性はあっても無理やり引っぱったりすると逆に緊張が強くなって効果の判定をすることができません。
大事なことはイメージと共に僅かな力を加えることで変化するポイントを見つけることです。
皮膚緊張は側頸部から後頭部まであり側頭骨の変位が観察されます。
これを調整すると首の動きも変えることができます。
首の動きを変えることができると真っ直ぐに見ることができるようになるので、目の疲れも楽になったりします。
目の動きが変わることで脳神経系にも影響を与えることができます。
首の位置が変わることで咬合も変化します。
一部の反応を観察しただけで様々なことを連想することができますが、さて何を一番に治療すれば良いでしょうか?
これが結構問題なのです。
関連性をわかっただけでは構造を理解することには役だっても決め手にはなりません。
頭の症状が足と関係があったとか、腰の問題が手首にあったとかというのを知っているだけでは問題の解決にはならないのです。
身体は全てが相互に関係しあいながら影響を受けています。
人間の身体は、実質であり、水の成分がかなり多いのは周知の事実です。
水で満たされたものは、僅かな圧力の変化で全身に波及するということを考えていなくてはなりません。
水は非圧縮性の流体です。
どれだけ圧力をかけても体積は変わりません。
つまり、どこかの炎症があり腫れが起こると周囲を圧迫し、全身に波及するように影響します。
それは例えば指先の末端の5mm四方の場所であっても同じです。
ほんの些細な場所から全身に影響を与えることがあります。
この方の場合、肩甲骨から肩上部まで炎症があって腫れています。
だから巻き肩になる訳です。
しかも常時あります。
その炎症を起こした原因は、何かを探る必要がある訳です。
なぜ私が動画を多用するかというと、こういう現象は教科書には書かれていないからです。
どれだけ勉強しても感覚は伝わりません。
動画は文字や写真より近いものになるから多用してます。
僅かな手の動きやちょっとした方向
そんなことを本に書けるはずがありません。
そして動画だけでも理解できないから講習会をやってます。
今までの概念がごっそり変わるはずです。
常識が常識でなくなります。
身体を変えるには、炎症の場所を知ることが一番大事です。
「熱」ですね。
それと「水」
この二つをキーワードに身体を調べて行くと思わぬ場所が原因だったりするのがわかります。
その人だけの異常部位というのが見つかります。
それを見つける手がかりがあります。
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