触診を丁寧にすると一箇所だけ腫れることはないとわかります。
足の前内側に問題があれば、それを補う形でどこかの後外側にも何らかの異常があらわれたりします。
そうでなければ、身体を保てないはずです。
本来バランスというのはそういうものです。
一部分だけが異常ということはありえません。
この方の腫れの場合、足首から下腿部、大腿部、股関節と捻れるようにしながら、異常部位があるというのがわかります。このような観察をしただけで、治りにくいというのが普通にわかります。
教科書に書いてある経絡は、ほぼ直線です。曲がっているところもありますが、直線に近い。
それが頭に入ってしまっている人は、このような事実を受け入れません。頭を柔軟にする為には事実を積み重ねないと柔軟にはなりません。
事実は法則どおりにいきそうでいかない。
そこが面白いところです。
触診は、その事実を見るために必要な手段です。
この手段さえ理解すれば、色んなものが見えてきます。
そこから理論も生まれます。それは教科書には絶対に書いてないものです。
0コメント