頸椎の問題から鼻腔や口腔の中の炎症反応が続いているので、慢性の炎症が患側にあるような感じです。患側の鼻に指先をあてると全て緊張がなくなってしまいます。
指先を当てるだけで圧痛の全てに影響するのを確認したので、ここから首肩につながっていると判断しました。調整は患側のSP6(三陰交)とPC3(曲沢)を鍼先が僅かにあたる感じで調整しました。
対応関係があるので、一瞬で異常はなくなります。
それだけでなく腹部から下半身の皮膚が患側で異常を起こしています。
皮膚は口腔などの粘膜と続いています。足から腹部を通って、胸部、前頚部、側頭部とつながっているので、側頭部に数カ所散鍼のような刺激を与えると、下半身の皮膚が緩み体重のかけ方が変わりました。
その時点でしびれを確認すると、しびれはなくなっていました。
本人もビックリしていました。
しかし、この方法が手のしびれを取る方法ではありません。条件にピッタリあったからなくなっただけです。常にしびれがとれる方法にはなりません。
ただ、面白いと思うのは、慢性的な炎症と皮膚の緊張状態の連携です。それは粘膜と皮膚だけにとどまらず、様々な器官にも影響を与えます。
慢性的な炎症は、殆ど症状に気づくことなく起こっています。
密かに症状がすすんでいたりするので、何かのきっかけ(風邪やストレス)で一気に症状がでたりします。つまり風邪やストレスが原因ではなく、誘因と言えます。
慢性的な炎症を起こさないようにするには、色んな方法があると思いますが、私が一番重要だと考えているのは、万遍なく動くということです。
動くと言っても動かし方があります。殆ど動かない動きで十分改善する余地があります。
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