たったこれだけの刺激で、右の後頚部も楽になって、右側の奧もなくなり、咽の反応もなくなったようです。
鎖骨の捻れも少なくなってきたけど、肩甲骨の内転下制だけが残るような状態です。
若干緩んだけど、動くまでには至らなかったということです。
一つの刺激が全てを楽にする訳ではありません。一つの症状は様々な異常の複合ですから、これをやれば良いとか、何々の症状には何々の穴というような表現は絶対に適切ではありません。
だから動くか動かないかというような単純な判断で観察すると絶対にわかりません。
よく観察すると若干動きが良くなっているのがわかります。
関節を動かす時も柔らかく軽く行うのがコツです。乱暴に扱ってはいけません。
最後の確認です。
足三里以外には、お水を少し飲んでもらって、身体の気の巡りを良くしてみました。
そうすると肩甲胸郭関節の動きも良くなってきて呼吸もしっかり入り、頭もスッキリしたそうです。
軽く触診、弱い刺激で大きな効果ということだと思います。
このような現象をどう考えるか?
それが問題です。
この人は敏感な体質だから、そういう現象が起こるのか?
違うと思います。
どれだけ敏感でもキチンとした刺激を行わなければ効果はでないか、中途半端に留まります。
左の肩甲胸郭関節は、経筋の刺激をしても少ししか動きませんでしたからね。
複合した異常だということがよくわかります。
これと同じように複合した異常の人は、敏感か、鈍感かの違いではなく、複雑か複雑でないかの違いだと言うことがよくわかると思います。
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