2月16日(日曜日)は東京セミナーです。
ホントに楽しみです。
この前もビデオ会議をおこないましたが、かなり有意義な話しができました。
鍼灸師が陥りやすい基礎的な間違いの話しもできました。それは、その人が使う言葉にあらわれてきます。言葉の使い方がとても重要です。それが思想にも哲学にも科学にもあらわれてくると思います。
わかっているつもりでわかっていないことが沢山あると思います。
自分自身が滅茶苦茶悩んできたことだからよくわかります。決してすんなりわかったことではありません。私には明確な師匠はいないので、簡単なことでも一つ一つ自分で調べていくしかありませんでした。常識だと思われているものから疑うことでしか、本当の確証は得られないということも理解できます。
鍼灸で当たり前に存在すると思われている「穴」
本当に穴ってあるんでしょうか?
というところからはじめましたからね。
穴があるのならどんな構造をしているの?
なんで、それがつながっているの?
というような疑問を毎日ぶつけていると色々わかってくることがあります。
普通の人は、そんなことを悩むことすらしないと思います。教科書を読んで、ああ~そうかと納得してしまうのです。私にはそれが全くできなかったので、身体を使って調べたから、その意味を説明できるようになったということです。
人の話を聞いてパッとできるタイプの人は凄いですが、それは自分のするべきことではないと思ったから一つ一つをしっかり自分のものにしていく作業を長年続けてきたので、それができるようになったと思います。
如何に曖昧な形で捉えているか?
ということも明確になると思います。是非、ベテランの先生には聞いてもらいたいなと思います。
基礎の中に自分が本当に知りたかったことがあると発見できるはずです。
また、私の話は鍼灸師しか聞けない話ではありません。素人でも聞けますし、畑違いのように思うかもわかりませんがトレーナーの方でも十分理解できることばかりです。
ただ、一つのパターンしかやらないというトレーナーには意味がわからないかもわかりません。
やり方は他で教えてもらえば良いと思っています。
それより、なぜその組み合わせでトレーニングするのか?
そうした方が良いのか?
これをわかろうと思えば、相手の身体を読む必要があることに気づきます。その必要性を感じている方ならわかると思いますが、人の身体は千差万別です。個別に対応する必要があるということです。そうするとその人に合う方法は何か?
ということで悩まなければなりません。
この時点では、方法論は全くといって良い程、役に立たなくなります。
もちろん、初心者の方は、やり方を覚える必要があります。しかし、ただやり方を覚えるのではなく、そのやり方は、なぜ必要なのかを知っておくことで、後からの理解度が大きく変わってきます。
その時はわからなくても、やってみると効果があったということを体験しておくのも初心者のやっておくべきことです。それを見せることができます。
ベテランになってくれば、それだけでは無意味です。ベテランになればなる程、基礎をもう一度見直し、組立を理解する必要があるのに気づくと思います。ベテランほど、曖昧に理解している基礎というのがあります。
曖昧な理解をすることで応用が片寄ってしまうということは考えられますので、しっかり基礎をやりなおす必要があるのです。
そうすることで組立がしっかりしてきます。組立ができないのは、基礎がしっかりしていないからですから、基礎をしっかりやり直すと組立が上手くなってきます。
これはどんな仕事にも言えることです。趣味でも同じです。
長く続けたいと思ったら基礎を何度も何度も見直す必要があります。それによって理解が深まるのです。その作業を嫌い、やり方ばかり覚えると、ホントに何をやっているのかわからなくなります。
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