体が伸びないような腰痛はよく見かけるのですが、仕事の性質上そうならざるを得ない仕事をしている方も多いと思います。
そういう方の特徴があります。それは椅子に座った時、足を広げて座ってしまうということです。
女性の場合では膝をくっつけて足を開いてしまう傾向があります。 椅子に座った時に力を抜いて膝頭が真正面に来るようにして、つま先を真正面に向けて膝の真下に足がくるようにしてキチンと座ってみて下さい。
この姿勢が正解というのではないですが、この姿勢を取った時に無理をしなければならないという場合、腰痛を起こしやすい姿勢を普段からしているということです。これは私の経験上間違いないだろうと思います。何回も腰痛を起こす人で、腰が伸びないような格好をして歩いてしまう場合には、こういう方が多いです。
また上腕部の緊張や鎖骨下周囲、腋窩辺りの緊張もよく起こります。
数日前に診た例では、股関節辺りにも痛みが出ているようでした。 腰の異常というよりも、腸骨から大腿骨にかけての反応が強くでる傾向があり、下腿外側にも影響が出て、小指側の緊張があります。
当然、腰は緊張しているのですが、それだけではないということです。
片側に痛みが出てくることがほとんどですが、患側だけではなく、健側の足にも必ず問題が出ています。 この方の健側は内側に問題が出ています。決して同じ側の問題が出るということはありません。
一見同じ側(大腿外側等)だと思っていても、よく調べると右は前側、左はやや後ろというように若干のずれがあります。
このようなパターンがあるとわかれば、殆ど治療は終わっているようなものです。
調整した後、ハイ、立ってくださいと言って痛みを確認してもらうと、動かしやすくなったり痛みが取れていたりするのがほとんどです。
もちろんすべての人がそれでよくなるわけではありませんが、そういう人も、よく動きを観察してみると本人が気づかないだけで動きが良くなったことは確認できます。
当然ですが上腕部の圧痛であったり鎖骨部の圧痛は消失または減弱しています。 そうなったら、この刺激を何度もくり返す必要があるということです。
必ず「癖」のある方向に戻ります。それは間違いないことです。目標に到達する為には、ちょっと地道な修正が必要ということです。
全体の問題と関係する異常部位の緊張がなくなれば、良い方向に向かっていると判断できます。
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