部品の寄せ集め

昨日オンラインサロンを開催しましたが、様々な勉強会に行っている先生も参加してくれています。


たくさんの勉強会に参加しているので、私よりもたくさんの技術と知識を持っています。しかし、それらの知識というのは、部品の寄せ集めのような働きになってしまうことがあります。 


自動車を組み立てたいなと思っているのに、高性能で強力なエンジンや、車に必要な部品は全て揃っていると言う状態に似ているように思います。 車はエンジンだけで走るわけではありませんので、様々な部品が必要で、それらを効率良く地面に伝えることができてこそ車として一つの完成形になります。 


部品だけあるのに組み立てられていなかったら自動車とは言いません。 しかし、沢山の勉強会に参加して素晴らしい技術を習得しているという状態は部品だけあるのに組み立てることができないという状態と一緒です。

例えばゴーカートのような一般の車としては簡素な造りのものであったとしても、 高性能な部品を持っているだけの人よりも、車としての機能は備わっているというわけです。


いつも疑問に思うのですが、なぜ高性能な部品だけを集めたがるのかまったく不思議でたまりません。 本当に陳腐なものであったとしても、車と言う必要最小限の状態に仕上げてこそそれぞれの部品の意味がでてくるわけです。 

私はよく YouTube で車を改造する動画を見ます。軽トラックに大型のバイクのエンジンを積んで、サーキットで走らせてみたり様々な実験をしている人がいます。 一見同じようなエンジンなので搭載するのは簡単なように思うかもしれませんが、バイクにはバックギアもないので、それを補うようなギアをつける場合もあります。

もちろんサーキットなので、必要がないということからつけない車もあります。 ギアの入れ方も車とは違うので、一般的な乗り方はできないのも事実です。 ただ、走らせるということに関しては完成形になっているので、条件が揃えば、完成された一般車よりずっと性能が良かったりする訳です。 


不完全でも目的を達成するということに意味があるのに、何故部品を集めたがるのか? 

部品だけ集めて満足するのではなく、その部品をどうやって活かすのかが最重要課題だということを忘れてしまっては話しになりません。 

まず、どんなものを作りたいかということを思い描いて、それをつなげて組み立てて不完全であったとしても形にすることが重要です。いきなり一般車のような完成を目指してもできるはずがありません。

それをする為にも今持っている部品で何ができなくて、何ができるのかを知っていないと何にもなりません。それを行う道筋をオンラインサロンで行っています。 陳腐な部品であったとしても車として一ミリでも前に進むものを作れた方が感動するのは間違いありません。

そして、そんな技術の方が人は喜んでくれるのです。一ミリでも前に進むものを組み立てる技術をオンラインサロンで話ししています。

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