悩み続けることでわかること

悩み続けてこそわかることがあります。


この前、録画していたはやぶさのテレビを見ました。いとかわから貴重なサンプルを持ち帰ったはやぶさですが、開発には困難を極めたそうです。 はやぶさが、いとかわに着陸する時間はたったの一秒だったそうです。一秒のあいだにサンプルを採取するわけですが、地面がどのようになっているかわからないので、どんな地面であったとしても、柔軟に対応できる物を作って欲しいという依頼を一般の町工場の人が受けたそうです。 


その開発には3ヶ月の時間があったのですが、1ヶ月経っても良い案が浮かばず途方にくれていたそうです。もちろん、それは国家機密だったので、誰にも相談できない状況です。

何か良い方法はないかと考えても、なかなか良い案が浮かばなかったそうですが、ある日、仕事で疲れて帰っている時に、たまたま居酒屋の提灯を見てハッと 気づいたそうです。 


ここがミソです。途方にくれ、疲れている時でないと同じものを見ても同じには見えない。

ということです。


提灯の形ならばどんな地形であったとしても着陸し、はやぶさ本体に着陸時の衝撃がなくて一瞬の内にサンプルを採取できるのではないかということに気が付いたそうです。 

普段見慣れているような提灯ですが、悩み続けていたからこそ目に止まったのであって、悩み続けていなければ、いつも見ているただの提灯です。 


いつも見ている景色が同じに見えない状態になるまで脳を活性化させたということだと思います。そうなるためには、頭が空っぽになるほど悩み続けなければならないということだと思います。

そんな時ぽっかりと頭の中に空間ができて、その空間の中に発想がひらめくのだと思います。 発想というのは、そういう時にでてきます。


私も治療をしていて苦戦し続けている時にしか新しい発想は浮かびません。ただ、その発想が浮かぶのは何故かお風呂の中が多いのです。 やっぱり緊張と弛緩という両端を経験してこそ良い発想が浮かぶのだと思います。 


この開発者の苦しみは滅茶苦茶よくわかります。なぜなら、私自身誰に教えてもらう訳でもなかったからです。もちろん国家機密じゃありませんが・・・(笑)

一人で黙々とやり続けるしかなかったので、本当にこの開発者の苦労は手に取るようにわかります。しかし、それを若いうちにできたのは良かったなと思います。

もちろん、今も続いています。

だからこそ見えないものが見えてくるのだと思います。


御薗治療院

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