スポーツトレーナーの方と話をして2

なぜイチローが、彼にとって彼のやっているトレーニングが良かったかは、彼が何度も何度も気が遠くなる程、検証し続けてきたからだと思います。

そして、そのトレーニング自体が自分のものになったから効果があった訳です。そんな中でもまだ改良の余地があるんじゃないかと思いながらトレーニングしてきたからできたことでしょう。 


形だけ真似して物にできるなんて考えるのは愚か者のすることです。

問題は、効果のあるトレーニングを真似ることではなく、それが何故自分にとって必要かを考え実行し続けることです。そして何度もそれをくり返し修正することでしか自分のものにはなりません。それを続けられるのがプロです。 面白いことに、そんなふうにしていると必ず基本に戻っているのに気づかされます。


基本的なことの中からしか、最新のことは見出せられないのではないかと私は常々思っています。最新のことは必ず基本に基づいていてこそ効果があるのだと思います。 


なぜ触診の話を何度も書くかと言うと、やはり治療家は、人の体に触ることが基本であり、どんなに最新の考えを取り入れたとしても触診は絶対に必要不可欠な方法だからです。 もしその触診の仕方が間違っていれば?

治療家でも沢山の知識を持っているのに触診が苦手で指が硬くなっている人って結構います。本末転倒とは、そのような人のことを言います。


そうなったら最新の考えなんて何の役にもたたないわけです。 逆に混乱が待ってます。根底から間違っているという事に気づいてない。 そんな状況で新しい方法を取り入れたらどうなるかは目に見えています。

まずは基本をしっかり習得することであり、基本を習得する上でトライアンドエラーを何度も何度も繰り返すことです。 それができてから少しだけ新しい考えを取り入れて、それを入念にチェックしていくということが必要になります。つまり常にどんな技術も疑ってかかるということです。


様々な疑問を抱きながらひとつひとつ丁寧にやっていくことで初めて本当の自分の技術になるのです。 めちゃくちゃ簡単なことを言っているはずなのですが、それが分からないために、いつまでたっても同じような事を何度もしている人がたくさんいます。


セミナーショッピングというのは、そういう人がすることです。あれは褒められたものではありません。知識を吸収しただけで、検証していないので、何の役にもたっていないのに知識を持っているから自分はなにがしかのものになっていると錯覚してしまうのです。 時間が必要というよりも、どのように取り入れようとしたかが重要なのです。 ただ形だけを真似するようにしても、その技を自分のものにすることはできません。 


これは治療やトレーニングのことだけを言っているのではありません。全ての仕事とその技術は共通しています。治療家でプロであるなら触診の技術を高めていくことこそが、遠回りのように思えて実は一番の近道だと言うことを自覚している必要があると思います。  


そんな話しもオンラインサロンでは行っています。

御薗治療院

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