手首の局所経気


手首にでている局所経気は、六角形でした。

手背側だけでなく、掌側側にもでていました。


これらの頂点には、気水血や陰陽表裏虚実寒熱などと関係しています。当然、全ての経絡もこの局所経気の中に含まれています。

肺経、大腸経、脾経、胃経、心経、小腸経、腎経、膀胱経、心包経、三焦経、肝経、胆経の順番で並んでいる場合もあれば、ランダムに並んでいる場合もあります。


手背側には右周りで規則的に並んでいて、掌側側には、左周り、小指側には、ランダムに並んでいます。 この流れ方を見ると、手背側や掌側側の手首にあらわれた経気は全体から影響する経気であり、小指側にある経気はランダムに並んでいることから、更に小さいグループとしての局所の単独経気と言えると思います。


局所経気は様々な顏を持っていて、一つではなく複数に変化します。だから局所経気は難しいと言える訳です。

全体的な調整を経筋治療によって行いましたが、手背に刺激をしていますが、手の治療ではなく、肘にある経筋の「海」に関する調整を行っています。それを行うと左足首の緊張もとれ、手首の動きもかなり良くなったことがわかります。 

局所経気には何も触っていないのに、全体からの影響が強かった異常だとわかります。手背側と掌側側の二箇所の大きい範囲に反応がある訳ですから当然の結果だろうと思います。

部分から全体に行く経路と、全体から部分に行く経路があるということをこの現象は示しているのではないかと思っています。


難しく考えているのではなく、身体の反応を調べると、自然にそうなるということです。初心者とベテランの違いというのは、こういうところにあらわれてくるのだと思います。わからないことが沢山ある中でわかることは確実にできるようになったと言うのがベテランということになるのだと思います。

 

御薗治療院

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