最近よく思うことですが、やっぱり技術力をあげるには術者の「気」が活性しないと駄目だなぁ~と思います。できるだけそれを否定してきたつもりですが・・・。
やり方でどうにかなる部分もあるのですが、鍼灸治療の多くはプラシーボ効果を利用しないと本当の効果は得られません。プラシーボというと医療関係者は疑似薬を連想するので、科学的にしか物事を考えられない人は、ノーシーボは〇 プラシーボは × みたいな考えをしてしまいます。
しかし、本当の情報は世間には流れにくく、面白そうに見える情報や、小説的な内容に思えるような内容の方が世間を動かすんだとわかります。少なからずパニックを煽ったような内容の方が世間には広まりやすいというのは証明されたのではないかと思います。
この関係は身体と意識についても同じだなぁ~と思います。つまり単なるリアルより情報のあるリアルの方が変えられるということです。
リアルの戦争のように力で制圧するような戦い方ではなく情報戦の方が、現代のような環境では、ずっと、ずっと効果的に世界を動かすことができると思いました。
情報が伝わりやすい環境になったからこそ、世界を動かせるようになったのは間違いないと思いますが、昔から情報戦というのは戦略的に非常に有効な手段です。
つまりプラシーボ=× という考えは成り立ちません。プラシーボを科学的な実験手法を用いて効果的に作用させれば臨床上としては、十分以上の効果を発揮させることができるはずです。
鍼をズブズブ打ったり手術をしたりするのは実力行使のようなものです。つまり実際の戦争と同じです。それも必要な時はあると思いますが、そこにいく前に必ずどんな戦争であっても情報戦がある訳です。
それならば身体を治すという行為の最初の一歩は情報戦からはじめなければならないはずです。情報に実体はありません。
実体がないものを東洋医学では「気」と言います。それをうまく利用する為には術者の意識を変える必要があります。そこを変えないで情報を操作することはできません。
術者の意識を変えるのはどうすれば良いのか?
そういうことを鍼灸の基礎にしなければ、今後の鍼灸の未来ってあるのかなぁ~って思います。
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