治打撲一方

この前の消風散に続いて、面白いのが治打撲一方という打撲や捻挫をした時に使う漢方薬の適応です。


打撲の時に使う漢方薬ですが、意外にも適応範囲は広いのでは? 

と思わせるような例があります。 もちろん、単体で効果を出すというより組み合わせで効果を出すようです。 

発散性と収斂性のある生薬があり健胃作用も含まれています。もちろん、打撲に効果がある訳ですから鎮痛効果もあり「気」を巡らす作用も血を巡らす作用もあります。


薬剤師に聞いてみて、あまりこの処方を出す医師はいないそうです。そりゃ~そうでしょうね。打撲で漢方薬使う整形外科って聞いたことがないです。

また止血や消炎作用もあることから、適応範囲は広いのではないかとも考えられます。 面白かったのは、膝の痛みに対して、この前紹介した消風散と組み合わせて痛みが即座に軽減した例はホントに興味深いと思いました。 


その方の膝は触診しても腫れも緊張もありませんでした。つまり膝が原因の膝の痛みではありません。あきらかに違うのですが、異常反応は、消風散の時と同じように、咽鼻の反応でした。

特に患側の咽鼻には、アレルギー性の異常反応があり、これが影響している関節痛だと理解できます。 消風散との組み合わせで発散、収斂作用が強くでるのではないかと思いました。漢方薬は入る部位があります。飲んで全身に効く訳ではありません。部分的に狙いを定めて効く場合が殆どです。

もちろん、その範囲が大きいものが、いわゆる体質改善薬として重宝されてきたのでしょう。


手にもってもらうだけで膝の曲げ伸ばしが楽になるので本人も驚いていましたが、こんな無関係に見える漢方薬で、そこまで効果があるとは思ってなかったので私もビックリでした。 

やっぱり身体は情報で出来ているのだと思います。情報を操作するのに漢方薬は滅茶苦茶面白いツールだと思います。情報だけで変化するのですから、本当に大きな強い刺激が必要だとは信じられなくなってきました。


この前も書きましたが、情報を操作するだけで、身体は動きます。情報だけ身体に与えるということは、プラシーボそのものです。

プラシーボを操作できない人が治療をしても、効果を出すことなんて不可能だと思ってます。プラシーボを馬鹿にする科学者は多いですが、プラシーボは情報だけの疑似薬です。作用も副作用も起こります。昔の人は、その情報を「気」と言ったのではないかと思っています。「気」は情報です。どんな情報を流すのかによって、身体は大きく変わってきます。 


プラシーボ=科学的根拠がない。という仕組みではありません。情報ですから、その情報と合うものであれば、カギと鍵穴のようにマッチして身体を変化させることができるのだと思います。


御薗治療院

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