見る観察2

昨日の続きです。


見る観察の中には舌もあります。舌の出し方も人によって様々です。唇の形も特長的なのがわかりmす。右顎が左顎より長くなっています。

右顎が長くなっているということは右頬骨付近で圧力が高まっているということだと思います。

頬骨とつながっているのは上顎骨から蝶形骨、側頭骨、下顎骨がありますから、このあたりの圧力が高まることで形態上も長くなっているように見えると言うことです。右の顔が長くなっていれば、当然、舌は真っ直ぐは出ません。


後から見た写真をよく観察するとわかると思いますが、左の頭部の方が右より大きくなっているように見えます。写真を撮る角度によっても違いがあるので正確ではありませんが触診や小さい動きで後から確認していくことができます。


舌が左へ変化していて、頭部は右に回旋していると過程すると、どこかで捻れが起こっている可能性があります。耳の高さあたりで逆回転の力がかかっている可能性があります。この位置の神経系は脳幹部にあたります。そのあたりに問題があるかもという予測が立てられます。この予測から症状を推測することもできます。あくまでも推測ですが、狙い目としては十分だとわかります。


脳幹の働きを考えると、呼吸や心拍、消化、体温調整などの生命維持に不可欠な中枢だとわかります。感覚や運動をコントロールするところでもあるので、基本的な問題がある可能性は否定できません。あくまでも可能性であり、確定ではありません。

症状は、後頭部から首にかけての、のぼせのような感じや首の凝りもあるという状態のようです。一見すると、更年期症状とも考えられますが、更年期の前から、よく起こっていた症状なので、単純に更年期と割り切ることはできません。


胸椎部を観察すると、胸郭がやや縮んで見えることから、呼吸にも影響がでていると考えられます。呼吸は、肺が行っているだけでなく、筋肉が収縮することで肺が機能していることを考えると、脳神経の影響から呼吸がうまくできていないということも考えられます。これによって頭痛も起こしやすくなります。


舌は左方向ですが、頸椎の中部から下部は右方向へ変化していました。これは触診によって観察できます。左の甲状軟骨が右より腫れているので、右回旋になっているということです。頭頂部は右、舌は左、頚部は右という変化なので、狭い部分に何らかの力がかかっていると予測できます。

これらの異常がなくなったら、症状も改善できる可能性があるということを意味しています。もちろん完全に消える必要はありません。

ある程度緩めば、症状は改善されます。


完全を目指したり、正解だけを求めたりすると、どこで治療を止めて良いのかわからなくなります。一つの明確な異常がある程度、減弱すれば、臨床上は、それで十分ということが多々あります。

そして時間が必要になる場合もあります。

これだけ考えても単純ではないというのがよくわかると思います。

御薗治療院

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