触診法10

経絡には流注というのがありますが、流注の流れは肺経なら肺と接合する経路があると言われています。つまり経絡は臓腑とつながっていると言うことらしいです。


私は、書かれた書物の内容を鵜呑みにすることはしません。反応を診て、同等の反応があるとわかったら、それを認めていくという立場です。

感覚で科学するのが目的ですから、書物の内容は鵜呑みにはできません。どちらかと言えば経絡も否定してきました。 


経絡は否定しつつも、あるものはあると言う立場です。

急に左股関節の痛みがあると訴えてきた人ですが、経絡の流れから考えると、やはり胆経に影響があるのは間違いありません。

この経路はよく起こる異常です。腰痛でもよく起こります。 胆経を触っていくと確かに反応はあります。しかし、膝で途切れます。奥深くに入るのかもわかりませんが、触り辛くなるのです。 


ところが対側の足先には反応がでています。足背にある臨泣あたりから先だけです。そして卒谷という側頭部にある穴あたりにも小さい範囲で異常を認めます。

経絡と言っても教科書どおりに全ての穴が並んでいる訳ではありません。状態によって部分的に出ていたりする訳です。 

健側である対側の卒谷を触れると患側の大腿部の胆経の反応は消えます。つまり、頭でバランスをとっていると言うことがわかります。


卒谷の刺激を止めると、また大腿部の胆経の反応はでてくるので間違いないのがわかります。 刺激を入力し、反応を診て、その入力を止めて反応を診る。

これを地道に繰り返していく訳です。 そうすることで在るものはあり、ないものはないとわかる訳です。

御薗治療院

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