触診法11

経絡の強弱を観察していくと、強いところと弱いところがあるというのがよくわかります。


右と左で強弱があり、その範囲も様々です。強い反応がある場所には、何らかの異常があり、その対側には小さい反応が点在するというパターンもあります。


身体の構造的なことを考えれば当たり前の話しだと思いますが、経絡は全く別物と考える人は多いと思います。しかし、経絡も構造と無関係ではなく、経絡の変動が関節の動きとも密接に関係しているということです。


そう考えると経絡が蛇行したり、太さが太くなったり細くなったりするという理論も疑う必要のない事実だとわかります。 

経絡や穴のことを云々する為には、実際に経絡を触診し、その状態を観察し、病態とどう関わっているかを明確にしていく必要があるのだとわかります。

それができてこそ、やっと鍼灸師としてスタート地点に立てたと実感するのではないかと思います。 


数学で言えば、1+1=2という基礎と同じです。これを飛ばして、いくら古典を読んで理屈をこねても意味のない話しだと思えて仕方がありません。


まずは、あるものはあると認識できることからはじめなければ前には進みません。 

御薗治療院

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