意味はない

昨日は筋力検査のオープンかクローズには何の意味もないという話しでした。


触診においても全く同じというのを書きましたが、触診も皮膚を触ってザラザラ感があるとかないとかが触診の決め手になると言う人がいます。

感覚の科学である東洋医学では、そんな単純なものではないということを全くわかっていないなぁ~と思ってしまいます。 


これはO-リングテストのオープンかクローズと同じであって、触診でザラザラ感を感じるには条件があります。それは、今問題にしている課題で異常ならザラザラ感があるという条件設定をしているからザラザラ感が出るのです。

何の条件設定もせずザラザラ感が出るのは意味が違います。 


 ベテランの先生も、ザラザラ感だけを初心者に教えても何の意味もないので、初心者は余計に混乱してしまいます。 

東洋医学は、あくまでも、感覚の科学です。意識という目に見えない設定をした場合にのみ何が問題で何が問題でないかを感じられる訳です。 

頭の中で0か1の旧式コンピューターを作ってシステムを運用してこそ出てくる身体の変化です。


決して、ザラザラ感=悪、スベスベ感=善のような短絡的な考えでは追試できません。もちろん、ある程度の訓練をした人には、それでも通じることはあります。 しかし、初心者は、それでは伝わりません。 


感覚を伝えるのは難しいし、その人の基準をしっかりしてあげないと、同じ反応は出せません。また全く同じになる必要もなく、尺度が違うので微妙にズレても問題はありません。あとで修正すれば良い訳です。感覚だけで全てを決める必要はありません。

感覚のない診療ならAIにさせれば良いのです。明確な答えを出してくれるはずです。


御薗治療院

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