診察の様子 腰痛ではなく下腹部に近い股関節の痛みを訴えて来院した方の動画です。
まず最初に反応のあったのは左股関節と左肩と左首です。
マラソンをしている方なのですが、以前にも足を痛めて来院されました。
最大の問題は首でリンパ系の熱反応です。 実は呼吸器系統の問題でした。 表面に風邪が居ついた状態だったのだと思います。 それが腸を刺激して股関節の動きを癖のある動きにしてしまったのではないかと推測しています。
走るフォームが左股関節を外旋し、足首の内反が起こることで首への刺激が強くなって耐えきれなくなったのでしょう。
動画の中で仰臥位になっているところがありますが、この時に左頚部を調整しました。 これで身体が前に曲がっていた立ち姿勢も真っ直ぐになっているのを本人は自覚しています。
呼吸器系統なので左首に手をあてるだけで左足の動きが良くなります。 まずはここが問題ということです。 正しい刺激なら手をあてるだけで動きは確実に良くなるか圧痛が軽減します。 少なくとも関連性があるということです。 複雑な症状になってくると、関連している部位が多数でてきます。 一種類が原因ではなく多数の原因が複合していることが原因 ということが良くわかります。
原因を一つに決めてしまいたい気持ちはわかりますが、この方の場合も首だけでなく、股関節そのものも問題でした。 下腹部には膀胱や大腸があります。 元々腸の弱い方ですので首の反応がなくなってくると腸の反応が強くなってくることが予想されます。
どれだけ頑張っても自然治癒するのは時間がかかります。 できるだけ自然治癒させるということを目標としていてもそれ以上のことが身体に起こっているとどうしようもありません。
冷やしてはいけない状態の時に冷やすような生活をしていれば一瞬で元に戻ります。
それは仕方のないことです。 アルコール依存症の人がお酒飲んだら悪くなるのと同じです。 それでも一発で治りたいと思うのは人情なんですが、怪我が一瞬で元に戻る訳がないのと同じです。 治るための時間が必要なことも多々あります。 そのあたりは理解して頂いて根気よく治療していくしかありませんね。
ただ、生活で注意することも教えますので、それをやって貰うとぶり返しが少なくなります。 痛みは戻っているように感じていても身体の形が変化しているので良くなってきているかどうかは直ぐにわかります。 この方も病院で色々調べたけど原因がわからない。 とおっしゃってます。
こういう場合、普通なら耐えるしかない!!
思わぬ原因があることを知らないと付き合っていくしかないんですよね。
それで良い訳がありませんよね。
患者さんの症状と向き合って原因を探る。
この姿勢をこれからも貫いていきます。
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