古い記事で2012年の記事ですが、ハッキリしている症例なのでのせてみました。
よくある話しですが、骨折をして、骨はくっついているのに、痛みや突っ張り、痺れがとれないということがよくあります。
この方は、転倒し、手をついたことで橈骨を骨折しました。骨折してから3週間たっていたのですが、未だに三角巾をあてて、固定位でした。
長期間の固定は後遺症を起こす可能性が高まります。
図は、触診によって異常反応のある点を 結んでみました。橈骨の遠位部に腫れがあり、それが尺骨部にまでつながっています。
三角巾をあてていたための後頚部から背中の緊張もあり、全体の調整を行うと痛みはとれていきました。
何故3週間もたっているのに三角巾で手の自由を奪うような処置をしたのかは不明ですが、基本的に骨は圧効果というのがあり、圧力をかけることで修復しようとする作用があります。
つまり動かすことで、治ろうとするのです。
完全な固定をしてしまうと治りが悪くなるのはそのためです。
今日、来院した時は4週間目ですが、異常部位が図のように残っていました。
これでは痛みがありますね。動画は治療前と治療後で動きが違うのがよくわかります。
きちんとした処置をしないと、痛みが長続きすることは間違いないですね。
今日(2012年8月21日)に来院した時は、図の反応は殆どなく、小指から手掌にかけて走る1mmぐらいの異常反応が尺骨方面にあるだけでになっていました。
もちろん、痛みは改善され、動きも良くなり、棒状の物を握ると痛かったのが、しっかり握れるようになりました。
胸椎7番の左緊張があり、それが胸骨左縁の圧痛と関係していました。ここを狙う治療をすると痛みがなくなりました。 動画の中で「ごうごうしい」という表現がありますが、「こわばった感じ」という方言です。
橈骨のみではなく、母指にも尺骨あたりにも異常反応がでています。これらの反応が全て取れないと突っ張りやしびれは楽になりません。
動画では、その様子が見られます。
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