局所法

シリーズになってますから最初から読んでくださいね。



局所法はいわずとしれた局所ですが、痛い場所ではありませんよ。

局所的な様態をしている場所という意味です。

この考えが殆どの治療家にないのがとても残念です。


腰が痛くても局所法を行う場所は手にあったりします。

ここも大きな間違いを現代の東洋医学はしています。

局所は痛みのある場所。

という解釈をしているんですよね。


これ鍼灸治療が上手くならない大きな原因なんです。

あんなに治本法のことを細かくいうのに局所法のことはスンナリ痛いところと解釈するんですからね。

矛盾!!

局所法を行うためには、局所法を行うための診断が必要です。


一般的には体質を考えた治本法は難しいと考えられていますが、局所法を行う方が数百倍難しい。

そして無関係に単独に存在しています。

単独に存在している局所部位は、治療をするとその部位の中心に収束していくのです。

治り方に方向性があります。

これもとても大事なことなんです。

それぞれの異常経気にはそれぞれの方向性があります。


怪我をしたら怪我した場所が局所経気にはなります。

しかし、怪我した場所は数時間ぐらいで新しい異常を起こします。

数時間もしないで数十分で起こる場合もありますよ。

その人の体質で弱いところに来たりします。

この時点で治標法の経気に変化している訳です。

だから怪我もちゃんとみないと駄目なんです。


局所経気の方向性とは、怪我をした部分の皮膚が縮んで治ろうとするのと同じなんです。

そういう経気の流れを持っている場所が局所法を行う場所です。

決して痛い場所ではありません。

そして面白いのは中心に収束した結果、全身に影響を与えます。





つまり治本法になるのです。

局所経気は実は治本法の変形なんです。

これをわかってない人が多い。

というか殆どの人はそう思ってない。


転倒をして打撲したらあちこち痛くなってきた。

ってよく起こる現象です。

痛みの場所が楽になると瞬時に全体の痛みもなくなってしまう。

しかし、その痛みの場所の原因は違う場所にあってそれを治療しないとそうはならない。


最後は治本法になっている。

グルグル巡っているんですよね。


これを診断するには筋力検査法を行う以外に方法はないと思うのです。

他に方法があるかな~?

たぶんありません。


ここで直感というか感性が必要になってくる訳です。

治本法はある程度、体系づけられている部分があるので初心者でもやりやすい。

でも局所から変化したような治本法は学問ではわかるはずがありません。

局所治療は学問の枠を遙かに超えてます。

全く予想しないところに無数でてきますからね。


それが現代の鍼灸は局所法と治標法を痛い場所ぐらいにしか考えてない。

酷い話しになると局所という言葉をはぶいて痛いところは治標法だと説明します。

そんなことしたら意味ないのにね。

鍼灸師の抜本的な問題はここにあると言っても過言ではありません。


どちらかというと柔道整復師(接骨)や整体などの人達の方が治標法的技術を持っている人が多いです。

でも一対一の関係性のものが多いですね。

何々の疾患の原因はこれだ!!

的な説明です。


つまり複数の関係性は見つけてない場合があります。

原因と結果のものが多いです。

それでも鍼灸の考え方よりはずっとずっと実践的です。


どちらが現代に合っているのかって考えれば火を見るより明らかです。

鍼灸はワーキングプアな職業になっている訳です。

これを何とか改善したい!!!


是非志しのある鍼灸師は勉強会に来て下さい。

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