皮膚と腸はつながっている。
皮膚炎は腸にも問題がある。
お腹の緊張があり何らかの圧力が加わっている。
その圧力とは?
ということを書きました。
人間の身体は殆どが水です。
炎症が起これば水が集まり圧力が高まります。
この水の流れを内界において流れを良くしてあげる訳です。
例えば皮膚に鍼を刺します。
そうすると皮膚に圧力を逃がす逃げ場を作り圧力は下がります。
パンパンに空気の入った風船に鍼先を当てると破裂しますよね。
それと一緒です。
皮膚に鍼を刺しても破裂はしませんが、少なからず圧力が逃げるので他の圧力の低いところに流れようとします。
この力を利用します。
物理的な鍼刺激の効用ってここなんですよね。
だから深く刺す必要もない訳です。
そして局所の圧力が下がれば症状も緩和します。
鍼刺激をすると一瞬で圧力が下がって緊張がなくなる訳です。
怪我をしても同じです。
例えば左足の外側を捻挫したとしましょう。
左足足首の外側は当然腫れます。
その腫れの影響から下腿後外側から下腿外側には腫れが起こります。
そして大腿後内側にも腫れが起こります。
大腿前外側にも同時に腫れが起こります。
これらは協調して腫れを起こしています。
つまり傷めた場所だけが圧力が高いという訳ではないということを意味しています。
そして反対側である右足の大腿外側と前内側にも腫れが起こります。
右足首の後内側から内側にも腫れが起こります。
これらは筋肉の問題ではありません。
各種の筋肉をまたがって腫れは起こります。
西洋医学的な考え方をするとそれぞれの筋肉はそれぞれの筋肉として単独で存在しているようなイメージを持ちます。
だから何々筋が異常という考え方しかしません。
しかし、筋肉は協調運動しているのです。決して単独で働いている訳ではありません。
少し考えれば当たり前のことなのですが・・・。
下腿後側には腓腹筋やヒラメ筋と言った筋肉が内側にも外側にもあります。
しかし、腫れるのは外側だけです。
同じ筋肉内でも内側は腫れません。
この考え方の違いはかなり大きいのです。
私達は西洋医学の区分けした考えに慣れきっているので、この現象について説明しようとしないのです。
でも実際にはそうなります。
ここが臨床の現場と理論の違いです。
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