かなり激しく運動をして、下腿部の内側と足首外側を傷めた症例です。
動画をみて貰うと様々な場所が関係して痛みを起こしているということがわかってもらえると思います。
動画は続きになっていますので、最後までご覧下さい。
これを過剰運動による下腿内側の肉離れだろうと思い局所を刺激したり、暖めたり冷やしたりしたところで問題が解決する訳はありません。
まず身体をよく観察することが大事です。
最初に左右を比較しアンバランスの状態を見極めることが大事です。
まず患側の足首を観察していきます。
動画を見て貰うとわかりますが、異常を起こしている場所を触れることで判定できます。
それと同時に動きをみます。
動かして異常がどう変わるのかを観察すれば、その異常部位が関節を動かした時にどのような動きで異常を起こしたのかも良くわかります。
それはどんな動きに注意して治していけばよいかがわかるということです。
下腿の筋肉は主に足首の動きに関係する筋肉です。
足首の位置を変化させれば痛みが消えるか反応が減弱するはずです。
しかし、大きな変化はありませんでした。
この方の場合、以前から左足の異常を私が指摘していましたので、今回のように右に痛みがでるということは稀なはずです。
というか、右にこざるをえなかった。
とも言えます。
身体は代償運動をして痛みを逃がそう逃がそうとします。
急激な運動を行うと普段異常を起こさない部分に力がかかり異常を起こします。
それほど激しい動きを繰り返し行ったということです。
今回の台風の水と同じですね。
海抜は低くても治水が良ければそこは浸水することはありません。
海抜が高くても治水が悪い場所には水が貯まって浸水してしまいます。
または何らかの理由で普段治水が良いところにゴミがつまってしまうと高い場所でも浸水してしまいます。
この痛みも同様で右は高い場所にあります。
しかし、高い場所から低い場所に流れるはずの水が何らかの理由で、低いところには流れず高いところで詰まってしまった。
ということがありえる訳です。
だから逆に水を流れさせるのが難しいともいえます。
本来左で起こる異常が高い土地であるはずの右側に起こったのです。
そして最大の緩衝系の器官である筋肉に障害が出たということですね。
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