下腿内側の痛み5

最後に左股関節の異常を調整して仕上げていきます。

股関節の屈曲、伸展、外転動作を行って皮膚の異常緊張部位を軽く1~2回擦過します。

鍼を当てるか鍼先を皮膚に近づけるだけでも効果はあります。

それだけで痛みは関節の可動域があがります。

しかし、バランスにおける関節運動は柔軟性とは違います。

グニャグニャに柔らかくする必要はありません。


彼女は一般の人より関節はあきらかに柔らかいです。

当然と言えば当然の職業です。

それでも障害は起こります。

柔軟な人がアンバランスが起こると逆に治しにくい。


痛みの場所だけ治療して長年痛みを引きずっているこういう職業の方はもの凄く多いと思います。

そういう人が身体の使い方を間違うとなかなか痛みは良くなりません。

それが焦りを起こし余計に治らなくさせてしまいます。


それを精神の問題だとか言ったところで治るはずがありません。

このような例の場合、長い時間をかけて足の痛みが自然治癒して逆に腰痛や肩背中の慢性的な痛みに変わってしまっている人も多いです。


身体の変調が精神を作っていったりします。

精神の問題だけで慢性的な腰痛がなくなりませんよ。

精神の問題は必ず身体にあらわれます。


精神を変えるより身体を変えた方が目に見える分楽です。

嫌なことがあっても思いっきり身体を動かしたら忘れてしまったということがありますよね。

でも思い悩んでも問題が解決することはありません。

頭だけで解決することはほぼ不可能だと思います。


頭だけで解決しようとする場合、音に集中して楽しむ(音楽)とか単純計算を長時間行うとか・・・。

力技が必要です。

精神的に疲れた時に痛みが出る程強く身体を揉まれたりすると忘れてしまったりしますよね。

強刺激の良いところはそういうところです。(笑)


しかし身体も同時に傷つきますからね。

その限度内での刺激は効果でます。

こんなに軽い刺激しかしていないですが、強刺激が全く悪いとは思っていません。

強刺激が必要な時は確かにあります。

ただ優しい刺激は日常的に行えます。

強刺激はエネルギーも使いますので、日常的には行えません。


全ては適応なんです。

部分的に強刺激を瞬間的に行い、弱刺激を全体に行うという方法もありです。

刺激量もその人に合わせなくてはならないので難しい訳です。

だからそれを決める手段である診断がとても大事なのです。


御薗治療院

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