息を吐く、吸う

呼吸も筋力を使った運動です。

呼吸器系や循環系と言われる心臓や肺の異常があると必ず肋骨や肩腕、お腹の筋肉は緊張します。

全体的であったり部分的であったりしますが必ず緊張します。

呼吸には二種類の努力呼吸があります。


まず吸っても吐いてもいない状態から吸う時に呼吸筋と言われる横隔膜や肋間筋等を使います。

胸や肩の筋肉も使いますね。

そこから息を吐きます。

吐くときは力をあまり使いませんが、吸っても吐いてもいない状態に戻ることしかできません。


そこから吐ききると吐ききるための筋肉を使います。

主にお腹や腰の筋肉を使って吐ききります。

吐ききってから元に戻るのも力を使いません。

勝手に吸います。


だから苦しい時に吸おう吸おうとしてしまうのですが、吐ききってしまうと勝手に吸って呼吸を整えたりできます。

吐ききるのにも努力、吸いきるのにも努力がいるのです。

しかし、元に戻るのに力は入りません。

この力を入れなくても行える動作がとても大事なのです。

これが力を抜くために必要な動きです。


自由落下するのと同じように最大吸気から平常、最大呼気から平常に戻るのです。

ところが呼吸循環系の悪い人はこの力を抜くということができません。

肩関節の異常のある人もこれができなくなります。

肩の異常=呼吸循環系の異常のある人と言っても過言ではない程関連しています。


身体の動きや動作で身体の状態ってわかる訳です。

だから日本人は所作を重要と考えて生活の中に盛り込んだ訳です。

着物という文化と共に所作を徹底的に叩き込んだ訳ですね。

面白い民族的文化を持っていると言えますよね。


御薗治療院

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