首の中の痛みがある人って時々います。
首も動かすと動くし機能的には酷くはないようにも思います。
しかし奥の方が痛くてという状態です。
ズバリ、目の奥の脳血管系の機能障害というか部分的な障害みたいでした。
首を真っ直ぐした状態で頭を動かさないように指示します。
私が手で頭を横方向に力を入れて動かしてみると抵抗できずに力が抜ける感じです。
僅かな力を入れただけでも頭を保持できないみたいです。
図のように8方向から力を入れて保持してもらいます。
普通は2方向ぐらいで保持しにくい状態になっているぐらいですが、7方向から力を入れても保持しにくい状態で首から上への血流障害は大きいと思いました。
その状態で目の上(前頭骨あたり)に手を当てると全方向の力が入ります。
僅かな力で診断できますので時間のある時はこういう検査法も使います。
脳血管系の機能障害があったりするとこういう現象が起こるようです。
詳しく調べていくと前頭骨の中心から頭頂部まで1センチぐらいの幅でした。
西洋医学的に考えてはわからないと思いますが身体の反射としてはこういうことが起こります。
西洋医学で頭がガチガチになっている人は、こういう現象があっても認めようとはしません。
でも事実それで良くなるんですよね。
こんなところの機能が落ちていて首に痛みがでていたとしたら肩や首をいくら診てもわかりませんよね。
頭って重くないですか?
って聞いても「そんなことはない」と答えてましたが、やはり肩凝りも酷く、目の奥の違和感はあったようです。
質問の仕方で症状を後から言ってくれたりします。うまくこちらが引き出さないと症状を訴えられなかったり、これは無関係と思っていると言わなかったりしますからね。
様々な角度から調べると身体って様々な機能障害が見えてきます。
鍼灸の考えだと脉診や舌診というのは習うのですが、こういう具体的な身体の変化というのは習いませんからね。
だから脉診や舌診だけでは余計に難しく感じます。
そういうことを知っているか知らないかで治療の精度が変わってきます。
この検査法にもコツがあります。
そのコツを知っているか知っていないかで検査法の精度は大きく違います。
やっぱり意識が大事です。
それさえわかってくれば治療部位は1箇所でこれらの機能があがります。
的確な診断と治療は大事ですね。
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