肩甲骨と腸骨には共通点があります。 腸骨は仙骨に対してくっついている骨です。 違いは、腸骨に対してくっついているので、ほぼ動かない。 肩甲骨はご存知のとおり自由度が高いです。 これは上肢より下肢の方が安定性が必要だからだろうと思います。 ただ、役割としては、よく似た役割をしているように思います。 腸骨にくっついているのは大腿骨です。肩甲骨に上腕骨がくっついているのと同じです。 腸骨は自由度より安定性と力強さを求めたから、こういう形になったのではないかと考えています。 そう考えると腸骨の動きは意外に重要だとわかります。 腰痛時に仙腸関節のことを云々する人がいますが、意外に仙腸関節の問題より腸骨、大腿骨の関節に問題がでているように思います。 立位になって触診を行った場合、胃経、胆経のあたりの緊張を認めることが殆どです。 もちろん肩こりなんかでもそうなっています。 この状態は下腹部に力が入らない状態で、お尻が後ろに引ける状態になって上半身が前に傾く形になります。 腰痛も前屈した時に痛みがあるのが多いのは、この緊張があるからです。 実はこの緊張は、もっと違う問題と関係してきます。
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