皮膚の作用は色々あるのですが、臨床的には非常に重要な役割を果たしているように思います。
皮膚が緊張(異常)を起こして皮膚症状を起こしている。
当たり前のように思うかもわかりませんが、皮膚症状って原因が肺にあったり腸にあったりすることが多いのですが、皮膚が原因で皮膚に症状があらわれているということがあることがわかりました。
もちろん症状の起こしている皮膚ではなく全く症状のない皮膚からです。
そういう状態の皮膚をつまみ上げると痛みがある訳です。
右と左を比べると違いがあります。
緊張している皮膚から症状のある皮膚に影響を与えています。
その皮膚は肺と関係があったり肝臓と関係があったり筋肉や血管や色んなものと関係しています。
関係している場所に異常があらわれたり内臓に障害があらわれたりしているのです。
異常の主役が皮膚ということです。
私達の身体はまだまだわからないことだらけです。
わかっていることは少しです。
身体から情報を引き出して身体に教えてもらう必要があります。
その異常を起こしている皮膚(症状のところではないですよ)を調整すると皮膚症状だけでなく関節の痛みや筋肉の緊張まで良くなったりします。
膝の痛みと肩の痛みを訴えている方でしたが、大腿前側の皮膚緊張を調整すると肩や膝の痛みがなくなり可動域が広がります。
治療は1~2箇所で一瞬の出来事です。
なぜこういうことが起こるのでしょうか?
皮膚からも様々な情報が出ているというのは何度かブログでも紹介したことがあると思います。
しかし、ここまで関係が深いとは誰も思わないと思います。
正直私も思ってませんでした。
筋肉も血管もリンパも膜も全ては情報を出して身体に送っています。
それを脳が処理して身体の緊張や動きを決めているのだと思います。
もちろん脳から身体に行く伝達がうまくできなくて異常を起こしている場合もあります。
様々な部分から情報の伝達を行い、その情報が誤っていることでとんでもない異常が起こるのだと思います。
治らないというのは情報がうまく伝達しきれていないということが一番大きな原因なんだろうと思います。
身体は、常にバランスをとろうとしています。
良い状態になろうとバランスをとろうとしています。しかし、それを止めているのは情報の伝達がうまくいかないことが一番の大きな要因なんだろうなと思います。
筋肉の動作で言えば代償運動です。
代償しながら動かさないと動かないという情報が流れている(誤った情報)から代償して動かすのです。
それを認識すれば自然にバランスがとれます。
それを認識できないからバランスがとれないのです。
バランスがとれない状態のまま動くから疲れるし、体調が戻らない。
治療の考えを根本から見直す必要があると私は考えています。
なぜ代償しなければならなかったか?
これを考えなければ治療は絶対にうまくいきません。
どこまでいっても人間は動物です。
動かないところを作ると全ての機能が落ちます。
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