痛そうに入ってきました。
誰が見ても腰か足が痛いんだろうな~って思うような動きです。
案の定座るのも気を遣って座ってます。
「いつからですか?」
1週間ぐらい前からです。
1週間?
そりゃ~大変ですね。
反応をみてみると腰には問題ありません。触ってみても筋肉の緊張すらありません。
問題は足と手です。
手足には圧痛があります。
足動かしてください。
動き悪いでしょ?
この動きとこの動きは悪いと思いますがどうですか?
「ええ~まぁ・・・」
とは言ってくれてました。
確認は大事な治療の要素ですからね。
それじゃ~まず手の治療から行います。
一箇所刺激すると手の圧痛はなくなって、足まで圧痛が減弱しました。
こりゃ~やっぱり腰じゃないよな~。
と思いながら、足の調整もちょっとしてみました。
まあそれだけなんですが、「はい、立ってみてください」
「痛いのどうですか?」
「・・・」
リアクションがない!!
痛いんかな~?
って思ったら「痛みがないんです」
痛みがないのが不思議で楽になったことはあまり言いません。
不思議なのはわからなくもないですが、もう少しリアクションして欲しいなぁ~と思いながらも楽になったので良かったです。
こういう何気ない会話の中に色んなヒントが隠されています。
人を物としてだけしかみないのか?
その人そのものをみるのかによって治療効果は劇的に違う訳です。
またそういうところに目をつける治療家でないと治せなかったりするんですよ。
単なる理論だけでは効果はないか薄いということになります。
痛みがとれた時の行動は人それぞれです。
まぁ、あれだけ痛そうにしていたんですから、急激に痛みがなくなるとは思っていなかったんでしょうね。
期待はずれなんでしょうね。(笑)
痛いことが普通だと痛みがなくなることが普通じゃない。
だからそんなリアクションをするんでしょうね。
参考にはならないかもわかりませんが、使った穴は左KI10(陰谷)、右ST23(太乙)、左ST38(条口)です。
それぞれに理由はありますが、鍼灸のセオリー通りではありません。
でも普通に良くなります。
治療した後の応答もホントに人それぞれですね。
面白いですよ。
人ってね。
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