これってものすご~く不思議に思っています。
なぜ高いところは怖いんでしょうか?
私の記憶をたどってみて思ったことがあります。
きっと子供の頃、やっと立ち始めた頃なんじゃないかと思うのです。
何歳の何時という記憶はわかりませんが、歩き始めたばかりで、しっかり立てない状態なので足元からすくわれるように転倒したことがあったと思います。
きっとそれは誰でも経験しているはずです。
重心が足になく、上半身の方が重い感じでたどたどしく歩いていたころお尻からすってんころりん。
この時に覚えた感覚が高いところに登った時にフラッシュバックするんじゃないかと思います。
落ちていくような感覚に支配されるんじゃないかと思います。
いかに人間は足で立っているかです。
そして足で地面を捉えることが重要かがわかります。
この感覚を呼び起こすだけで治療になります。
高いところにのぼると殆どの人は、この時の感覚を思い出すので、転倒しないように同じ動きをします。
膝を曲げ腰をひいて前にかがんで姿勢を低く保ちます。
きっと昔の記憶を思い起こして、姿勢を低くして重心を下げた方が地面を捉えることができて怖くないというのを学習しているからではないかと思います。
しかし、この転けない技術を学習したために高齢になってから歩けなくなった人が殆どなんじゃないかと思うのです。
足の悪い人が転倒しないように注意して歩こうとすると必ずこの姿勢になります。
立ち始めの子供のように不安定になる訳です。
だから一生懸命重心を下に降ろして足だけで歩こうとします。
そして膝を曲げて地面に近づけようとするので足が疲れて痛みを起こすようになる訳です。
怖くても膝を伸ばして身体が前に倒れるようにすると足は勝手に前に出ます。
それを繰り返すというのが歩行です。
だから逆に腰の重心を上げ膝を伸ばして肩を下げれば殆どの歩行困難は治ってしまうのではないかと言える訳です。
痛みやシビレ、麻痺と言った状態も必ず同じような姿勢になってしまうのですから、それをさせない工夫をすれば良くなっていく可能性があるということです。
怖いと思った時は高いところに登った時と同じ姿勢や動きをします。
感情は感情だけではなく動きとセットになって働いているのです。
怖いという動きを修正することができれば怖いという動きがなくなるという訳です。
高いところに登っても平気な人は普通に歩いているんです。
高いところだと意識してないんでしょうね。
だから怖くない。
動きを変えることは感情を変えることにもなります。
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