それでは歩行が最大に緩む意識は何処か?
これを考えてみると面白いのは、意識を遠くに持って来た時です。
身体が引き寄せられるように歩行をしているのがわかります。
最初に書いたように何を思って歩行するかの答えになるでしょう。
つまり、歩行時には、自分が行きたい場所を意識するということです。
そして胸の中にある円柱を若干捻って起動力にします。
最初は身体が自然に前に倒れ下半身が捻れると同時に胸を反対側に捻って補正します。
この動きは、どんな歩行をしても変わることはありません。
初動だけ身体に意識を持ってきて、それから遠くを意識する。
そこに向かう意識に変えます。
そんなふうに歩いてみると身体目的地に自然に連れってもらえるような感覚になるのです。
ちょっとした意識の違いで本当に身体の使い方って変わります。
これは裏返して考えると無闇に運動をしても効果が上がらないということなんじゃないかと思います。
上手い選手は、飛んできたボールを打ち返す時、自然にどこに飛んでいくかを意識しているんだと思います。
それをスムーズにするために基本練習(身体の使い方)があるのではないかと思います。
初動と意識の方向性が一致し、その目的に向かってひたすら働くという状態です。
逆に下手な選手は、どこかに意識を持ちすぎて、その意識のために身体全体が引っぱられるような感覚になって、力を出し切れない可能性があります。
上手い選手でも不調の時はそういうことが起こっている可能性があります。
やっぱり意識って運動だなと思います。
0コメント