産後うつの症状をはじめて診たのは、治療家になって間もない頃の30年以上前でした。
普段からよく知っている方で、いつも明るくて、とても美人!!
産後に起こった変化は、普段のイメージとは全く違いビックリしたのを覚えています。
しかし、そこまで酷くなくても、産後に気分が優れないという方はよくみかけます。
現状はかなりの率で頻発しているんじゃないかと思います。
この記事の中でも書かれていますが、単純に身体の問題だけではなく、社会との疎外感が、影にあるのではないかと私も思います。
周囲とかかわっている時は良いのですが、周囲とのかかわりが途切れた時に起こる可能性は高いと思います。
産後に身体が変化したことで起こる気分の落ち込みがあっても、周囲とかかわっていると忘れてしまうこともありますが、一人で子育てをしていると例えようのない不安感に押しつぶされそうになる可能性はるなと思います。
もちろんそれが原因と言っているのではなく、大きな要因になって身体に変化が起こったということでしょうね。
30年以上前に出会った方も一人で子育てをしていく中で起こった症状でした。
出産前から気分の落ち込みがあり、産後しばらくたってから徐々に回復してくるパターンもあります。つわりと一緒で人それぞれみたいに思いますが、周囲とのかかわりというのが大きなカギなんじゃないかと思います。
あと産後に手首を痛めるケースもあります。
手首が痛いので家事ができないことから、生活が困難になって気分の落ち込みが起こる場合もあります。このような場合、あきらかに手首が問題ではありませんね。
身体の痛みになってでる場合は、痛みを治療することを目標にできますが、精神的なものは、本人も周囲も気づかないこともあります。
一時的なものだろうと思っていても長時間続くと周囲からの理解を得られなくなったりもします。
そうするとなかなか改善せずに1年ぐらいかかることも、しばしば・・・。
出産って男性には絶対にわからないことですが、骨盤には大きな変化があらわれる訳ですからね。
構造的に考えても、上半身から腰、腰から骨盤へと伝わる力がかかる訳ですから、うまくそれを支えられないということは、全身症状にもなります。
地面からの情報もうまくつかめなくなりますからね。
私達は情報を全身でつかんでいるので、その何かが欠けても大きなダメージになる訳です。
産後の肥立ちとは、よくいったものです。大事なのは出産前ではなく、出産後ですからね。
人間の身体は、まだまだわかっていないことが沢山ありそうです。
私は見たことがありませんが、出産後、旦那さんもうつ症状になるケースもあるそうです。
面白い例は、奥さんが出産する時、ご主人さんにも陣痛があったというのを聞きました。
予定日より早かったので、もちろん旦那さんは、仕事にでていて出産のことを全く知らなかったんです。
そんなことあり得ます?
そして、奥さんはかなりの安産で、旦那の方が苦しんだとか・・・(笑)
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