地球上には、約13億5000万立方トンの水があります。
そのうちの97.5%は海水です。
そのうちの淡水(人間が飲める水)の量は、2.5%しかありません。
その淡水のうち約7割が氷なんだそうです。
だから実際に活用できる水は0.8%しかありません。
そして、河川や湖沼などの人が利用しやすい状態で存在する水に限ると、その量は約0.01%(10万km3)しかありません。
この数字だけを見ると、もの凄く少ないように思います。
たったそれだけしか水を活用できないのか?
と思うと水を大切にしなければと思う訳です。
地球上では、水が多くあるところと、あまりないところがあります。
日本が良い国だと思える一つは、水が豊富にあるところだと言えます。
山からも飲料水はわき出てきますし、淡水ではありませんが、島国なので周りは、海水です。
中東諸国は、かなり水の量が少ないと言えます。
全体に行き渡れば不公平もないのですが、多いところと少ないところがあります。
それでも少ないところが人口密度が低いかというとそうでもないので、厄介な問題です。
それでは海水から真水を作れば?
と考える訳ですが、福岡には、そんな施設があるそうです。
1日25万人分の水を造水できるそうです。
福岡は、一級河川がないため、渇水になることが多く、そういう施設を作らなければならなかったということでしょうね。
そう考えるとサウジアラビアが世界最大の「真水産出国」だというのも納得できます。
一日に100万立方メートルの真水を造ることができる施設があるようです。その施設数も世界で最大なのはいうまでもありません。
サウジアラビアの次は米国、アラブ首長国連邦(UAE)、スペイン、クウェート、中国と続き、日本は7位だそうです。
こんなにも水が豊富な国だというのに、世界で第7位というのは意外な感じがします。
ただ、施設だけあっても意味がありません。それを稼動させる為の強大なエネルギーが必要ですから、それをまかなえるだけの技術と、それを維持する経済力がいるということになります。
人間一人が一日で必要な水が、2.4リットルだそうですが、食物からも摂取するので、実際には1.5リットルぐらいのようです。
もちろん、飲み水だけではなく、生活に必要な水は、もっといりますからね。お風呂や水洗トイレも合わせれば、かなり沢山の水を必要としています。
私達の文化的な生活は、如何に水が支えているかがわかります。
そして、それを整備するインフラが、経済の力で守られているのかがよくわかります。
つまり経済力が低下しても良いと考えるのは、今の生活に不自由があっても良いと考えるのと同じことだと思います。最低限のところは維持しておかないと駄目だということですね。
この前の台風で停電して、マンション住まいの人は、ポンプが使えなくなり水洗トイレや水道水がくみ上げられなくて、大変な思いをした人もあったと聞きます。
今の文化的な生活って意外にもそんなことだけで、簡単に崩れるんだなと思うと、この快適な生活がどのように支えられてるかというのがわかります。
もの凄く大きな目に見えないところでエネルギーを使って生活しているとも言えます。
水のことだけを考えても、大きなエネルギーが必要になるというのがよくわかります。このような問題をしっかり考えていかないと国として今の生活水準を維持していくことが不可能になるんだなと思います。
なぜこんなことを書いたかと言うと、身の回りにある現実世界を見るだけで見えるものと見えないものがあるということです。
そして、これらの技術も科学の発展が必要不可欠です。
科学技術を否定しているように思える投稿が多かったので、ちょっと修正です。
今の生活水準を維持するには、技術や科学、エネルギーは必要不可欠なのは間違いありません。
しかし、科学は必要だから生まれるのであって、真実を追究するのとは、ちょっと違います。必要なことはどんどん発展する。必要でないものはかなり置き去りにされている。
それが科学の真実です。
科学が絶対的真実だという思い込みはなくして欲しいなと思います。
そうでないと科学を正当には評価できません。
そんな目で見てみると、世界がまた変わって見えるんじゃないかと思います。
0コメント