腰痛と胃の関係というのを昨日は書いてみました。
最近多いのは鼻の炎症反応で水の流れの異常がある方です。
左側が多く、これから耳鳴りや耳の閉塞感になったりする場合もあります。
基本的に呼吸器系が異常を起こすと肩に力が入りやすくなります。肩に力が入ると胸郭が縮みます。
殆どの場合、片側で縮みます。そこで回転が起こります。
これが質的な異常が運動に変換された状態と言えます。
運動と質的変化は常に連動しています。運動障害が単独に起こることはないし、質的異常(内臓障害も伴う)が単独で起こることもありません。
胸部の左側が縮むと右に回転が起こり、右なら左回転が起こります。それを補う為に腰で反対方向に力をかけます。それが一つの腰痛の要因になっています。
いわゆる捻れ状態と言えると思うのですが、捻れたから痛む訳ではありません。捻れた状態が続いたことで、「痛み」として感じた時に痛みを感じます。
痛みをなくそうと思ったら、痛みとして感じない状態にすれば、捻れはあっても「痛み」を感じません。そこが重要です。もちろん「痛み」と感じない状態では、筋緊張も緩んでいます。しかし、捻れがなくなった訳ではありません。
呼吸器系からの要因や胃腸からの要因がなくなると物理的には、捻れていても痛みはなくなります。
肺系統からくる場合、水の流れが、側頭部から顎関節や耳あたりまで反応があって、頬骨のライン上に異常な反応が起こりやすくなります。「水」「実」という状態で、水の流れが頬骨ラインから側頭ラインにかけて詰まった状態になります。
たったそれだけの部位の異常であっても、強烈な腰痛に見舞われることもあります。
「実」があれば必ず「虚」が起こります。たいていは、対側の足に「水」「虚」の状態が起こります。「実」があれば「虚」があるのは当たり前ですが、専門家でも「実」は見ても、その対になっている「虚」はみないことが殆どです。そこに「寒」「熱」という要素が加わるので余計に複雑になります。
そして、これはあくまでも「水」に関係している虚実、寒熱です。
「血」に関する虚実ではありません。
頭部と足で対側の異常が起こることがあります。また首、胸部、腰部等で部分的異常が強く起こると同側に出ることもあります。人によって様々です。単純に腰痛は何々が原因とは一言で言えないのが現状です。
これらを読み解いていく必要があります。
東洋医学は、気 水 血 |陰 陽 表 裏 虚 実 寒 熱という要素で身体を観察します。これらの組み合わせパターンによって、複雑になります。組み合わせを考える人はあまりいませんが、厳密には組み合わせを考えないと、その人の症状が何から来るのか限定できません。
呼吸器系の異常と肩、肘、手首の異常というのは常に連動しているので、手の異常を調整すると腰痛が良くなることが多くなります。
腰腿点という穴が手の甲にあるのも不思議な話ではありません。
呼吸器系ですから、宗気の低下のことも多く、異常な捻れを起こしている部分は、宗気が機能低下を起こしていることも多いです。これが上半身の異常にもつながります。
呼吸の機能低下が起こす病は計り知れません。まさに風邪は万病の元です。
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