昨日の続きの話なのですが、体幹に捻れを起こそうと思うと手足、頭が同時に動くということだと思います。一つの塊となって動くということです。
この動きは、体調が悪くなった方や高齢の方にとくにみられる現象です。
この動きに関して面白いなと思うことは、古武術的な動きも、このような動きをするみたいです。
私は古武術はできないので、詳細にはわかりませんが、身体と手を固めて動くと身体全体の力を使いやすい。
という話があります。
確かにそうです。
腕相撲などもそういうテクニックがあるようです。
ところが、これは高齢の方が行っている常套手段というか自然にそうなってしまった動きと言えなくもないのです。その類似が非常に面白いなと思います。
武術は非日常です。
その非日常を使い分けることができないと逆に身体に大きなダメージを起こすのではないかと思えます。
膝の悪い人に大股歩行をユックリさせると右手と右足を同時に出して歩きます。
この歩き方はナンバ歩きそのものですよね。負荷をかけるとナンバ歩きでしか歩けなくなっているのですが、殆ど体幹を捻らないので、自然にそうなってしまいます。
体幹が硬くて捻れないので手を振らないので、自然にそうなる訳です。正に古武術的だと思うのは私だけでしょうか?
しかも、本人はそんなこと思いもしていません。
このような現象と同じような現象が古武術的な動きには多くみられます。
そう考えると、古武術的な身体の使い方が健康状態を良くするかどうかというのは再考する必要があると私は思っています。
ただ、古武術の高段者は、あきらかに高齢者の動きとは違う動きをします。
何が違うのかを理解することが高段者になる為の重要な点かもわかりません。
新しい考え方があるとそれに飛びついて、この方が正しい!!
と言ってしまう人が多いのですが、古武術の原点は人を騙して相手を制圧する術です。
良い悪いではなく、それが事実ですから、それを踏まえた修練を行わないと怪我をするということなんだと思います。
正に生兵法は怪我の元ですね。
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