関節可動域は、よく検査されますが、代償運動のことを考えないで、ただ関節を動かしてどれぐらいの角度が曲がるのか?
というのを問題にしています。
あれは全く正確じゃありません。
前屈するにしても、大腿後側の筋肉が突っ張るから前屈できないと考えるのが普通ですが、実際は背中の緊張や上肢の緊張も関連しています。
そのうちのどれかが少し緩むだけでも可動域は緩む可能性があります。
前屈できるようになっても開脚できるようになっても全体の協調運動がしっかりしないと本当の目的は達成されません。
可動域を問題にするんじゃなく、左右前後の可動状態を問題にする方が確実に体調をよくしていくことができます。
何度もブログで書いていますが、可動域が大きいというのは、関節に異常を起こしやすい状態ということを忘れてはなりません。
関節が柔らかい=健康
ではないということです。
関節が硬いというのは、大きな動きはできないけど、壊れにくいということを意味しています。
つまり折角壊れにくい関節を作っているのに、それを無理やり柔らかくすると弊害が出る場合もあるということを考える必要があります。
それを見極めることが必要です。その技術ってありますか?
右の股関節は後方向にあげると上げにくいと感じます。
左は前方向にあげると上げにくいと感じます。
このような検査を仰臥位で行っても意味はありません。
というか動画をご覧になってもらうとわかるように股関節が動きにくいというより身体のバランスを維持しにくい訳です。
大事なことは移動時のバランスです。移動した時にアンバランスがあれば、片寄った動きをして疲れやすくなります。
足をあげるって意外に難しい動きなのです。
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