勉強会の感想シリーズです。
★★★★★★★★★★★★★★★★★
2019年7月15日の御園治療院専門家向け勉強会に参加した。
人数が今までで一番多い。
手ほどき会でもあるこの勉強会は人数が多くなると手ほどきに時間がかかり、あっという間に過ぎてしまうきらいがある。
ただ、中村先生の勉強会はちょっと違う。
一つひとつの手ほどきにそれなりの課題や気づきがあり、他人がやっているところを見るのも良い勉強になる。
今まで学んできたことに心と体の関係がある。 セッション(治療)では、相手の症状、つまり体を観るわけだが、自分を観ていないことが多々ある。
相手を感じたいわけだが、相手に意識を向け過ぎるのではなく、自分をみることって結構忘れがちだ。その意識でやると、自分の体の緊張が抜けることに気づく。
本当に意識の使い方でガラッと変わることは最近わかっているつもりであるが、毎日練習を繰り返さないと忘れてしまうだろう。
「ちょっとした立ち位置だけでも全然違いますからね。また何をみようとしているのかも」
心と言うのは、自分の思いである。 思いは自分の体から発せられる。 初めて聞いたらなんことか分からないと思うが、理屈で説明して分かるものではない。
分かったと思うのは頭で理解しただけなので、腑に落ちたとは言えない。 セッションは感覚の交流であり、他の先生の感想などを聞いていると、触れる前に分かるとか、触るか触られると同時に分かるなどの言葉通り、思い、意識のやり取りが行われているのである。
実際に目で見えない部分だが、人間が感じるのだから事実である。 よく実際に見えないと分からないとか、客観的なデータがないと信じないということがあるが、臨床で積み重ねた経験は立派なデータであり、エビデンスであると思う。
然るべきところに出せるエビデンスではないが、その人が感じて蓄積してきたものは立派なエビデンスになり、それが膨大な量の中村先生は無意識的に経験もプラスされた診断をされるのだと思う。
診断の瞬間は過去を振り返らないが、その瞬間的に過去が並び、心に共鳴し、感覚に影響するかなと感じた。
それから、脊柱は心のあり方を現す。 解剖学は便宜上というお言葉も面白かった。 頚椎、胸椎などと便宜上の名前であって、それにこだわると見失うことがある。 背骨は一本の骨であり、心と体も一つなのである。
心で背骨を動かす。そんなイメージだろうか。 それも覚えておきたい。 背骨の触診でも触れ方の手ほどきがあり、腫れや皮膚の張りを感知する加減をご指導いただいた。
触診や診断のコツとしては、電気の通っていないところを感知するイメージで、自分の条件設定の中で感知することである。
この条件設定が無意識にブレるので診断も曖昧になるのである。
だから散々アホになる訓練の重要性を説いてきたのだろう。 その言葉も単なる異常だけでは曖昧で、何の異常を知りたいのか、きちんと言葉を決めることはこれまで何度も聞いてきているが、何度聞いても納得できるということは、まだ自分の腹の中に収まっていないということだろう。
「アホの修行は、悩み抜いた人にしかわからないかもわかりませんね。悩んで悩んで悩みきったからこそアホになる瞬間が訪れるのだろうと思います」
治療家の方との勉強会は、たくさんの気づきがあり、 古傷は分かりにくい。 だから、新しいものから手をつける。 などは先生方の質問から知ることができた。
内臓も運動であり、化学変化も動きであることも確かにそうだが、言われてみないと実感しないことであった。
濱井先生の肋骨は、月に力と書く。 臓器を助ける意味というお言葉も感心させられた。 こういう知識はインターネットや本を見ていても中々巡り会えないし、探そうにも無理がある。
本質を学びたいと思う先生方の勉強会だからこそ、気づきのある言葉が飛び交うのである。 話そうと思って話すのではなく、つい出た言葉が素晴らしいことが多々あるのが、この専門家向け勉強会の特徴のひとつだ。
正常か異常、緊張か弛緩、プラス−マイナス、0か1、陰陽の話もこの御園治療院専門家の先生方の勉強会だからこそ聞ける話であり、全部、人の健康な心身との関わりにつながってくる。
まさに感覚と感覚、心と心の交流から生まれてくる言葉とエネルギーの場である。
そんなことを体験できる勉強会はここにしかないと思う。
★★★★★★★★★★★★★★★★★
とても嬉しい内容でした。
勉強会は手ほどき会です。
何度か来て頂いて、デモを見たり、話しを聞いたりして、徐々にわかっていく勉強会です。
単なるテクニックとは違います。全ては運動です。
考えるのも運動
手足を動かすのも運動
東京から伊勢への移動も運動ですもんね。
生きるとは運動することなんですよ。
だから私達は「動物」と呼ばれている訳ですからね。
だから動きを観察することはとても重要です。
立ち位置を僅かに変えるだけでも検査の精度が全く違ってきます。動きに隙がなければ治療時間をどんどん短縮することができます。
それでいて効果は高いというのを実感してもらえます。
0コメント