こんな言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ややこしい名前ですよね。
原始反射というのですが、成長途中で消えていく反射のことを言います。赤ちゃんは、自分の意思によって身体を動かせる程、脳が発達していないので、身体を自動的に動かして、自然に成長、発達するようにできています。
脳幹と呼ばれる脳の下部からの情報で自動的に身体を動かすようにできています。
実は、大人になってもこの反射が残ることがあります。
簡単なテストで、その反射が残っているかどうかを知ることができます。
日常生活では、半身になって文字を書きたがる。
右ハンドル車では、左手を左の肘掛けについて半身になって右手だけで運転をしたがる。
両手の示指を身体の前に伸ばして、顏を右向くと指先から手が全体的に右に動きたがる。
このような動きをしたがる人は、大人になってからも原始反射が残っている可能性があると言います。この反射は目や首の使い方と手の動きが反射的に動いていると言うことのようです。
姿勢維持にも当然影響してくるでしょう。
球技や体操など、あらゆるスポーツにも深く影響を及ぼす動きです。
手と目の協調性が低い
本や教科書を読むとき、文字の列を読み違えたり、同じ列を2回以上読んだりする
あらゆる球技を難しいと感じる
運動や体育、スポーツをするのが嫌い、苦手
正中線をこえる動きが困難、歩く時に同じ側の手と足がでてしまう
利き目、利き手が一定しにくい
視野の問題、すぐに目が疲れる
というのがあるようです。
この原始反射が残っている人は、意外に多いのではないかと思います。
運転している時に半身になっている人って、よく見かけますからね。
少し大股で不安定な歩行をさせると、右手と右足が同時に出るのは、臨床ではよく観察されます。
文字を書くのも半身になって右を向いて右手を出す形で文字を書きたがるそうですから、そんな人もいますよね。
しかし、この原始反射完全に消失するのかなぁ~という疑問が残ります。
また原始反射は復活する可能性もあるような気がします。
頭を真っ直ぐにして、肩を左右に捻るという運動も苦手な人がいます。
身体の動きと頭がくっついてくる訳ですから、真逆の動きと言えますしね。
まだまだ、臨床的には疑問が残りますが、面白いので追試してみようと思っています。
高次脳機能障害とは違う観点だとは思いますが、高次脳機能障害を起こした人にも原始反射が復元することもあるような気がします。
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