膝の痛みがあっても本当に膝が悪いかどうかはわかりません。
膝が悪ければ触診すると膝には何らかの腫れがあります。
だから高価な機械を使わなくてもある程度触診をすればわかるはずです。
また、可動域が悪いということと異常というのは少し違いがあります。
関節が安定している。
つまり炎症などの腫れがない状態なら、可動域が悪くても問題になるとは限りません。腫れは皮膚の状態をよく観察すればわかります。
変形と異常はイコールにはなりません。
正常と異常は、何を基準にするかによって違います。
若い時のピシッとした姿勢や健康状態を正常と考えるなら、異常であるのは間違いありません。
しかし、高齢の方が若い時と同じになるはずがありません。
仕事の内容や環境、年齢、生活状態、精神的状態等々で、その場その場で正常は違います。
つまり正常という状態は、その時で違う訳ですから、完璧な正常はあり得ません。
それは年齢が若くても同じです。
面白いのは、膝の痛みのある人の足首の皮膚を触ると一定の方向にのみ皮膚の張力が発生していることが多いということです。
つまり膝じゃなく、脛腓関節の下部の外旋傾向が強いと言えます。
脛腓関節も脛骨と腓骨で構成される関節ですが、通常の曲げ伸ばしをする関節とは違いますので注目する人が少ないのかもわかりません。
脛腓関節の上部は、それ程でもないのですが、ここで起こった僅かな片寄りが、下部の脛腓関節に大きな影響となっているということだと思います。
つまり膝の僅かな異常が増幅されるのは脛腓関節だと言えます。
なので下部脛腓関節の状態を観察すれば、膝の状態はある程度わかるともいえます。
それは痛みがあってもなくてもです。
最近、筋膜のつながりを言う人が増えてきましたが、単なる概略であり、生きた人間は、もっともっとダイナミックに変化しています。
それを手にとるようにわかる訓練をしないと、情報に騙されます。
情報が多いからこそ情報に騙されるのです。
昔は情報が少なくて、どうすることもできなかったのですが、情報が少なかった時の方が感性を研ぎ澄ませて逆に正確だったことがあったのかもわかりません。
今は、情報が多すぎて、みんな右往左往してます。
今回の台風は、ホントにその良い例のような気がします。
そういう時は基礎部分のデータをしっかり見て判断していく必要があります。
ウィンディで誰でも簡単に状況を把握できますからね。
良い情報があるのに、なぜそれを見て判断しないのかなぁ~って思ってます。
情報が多いから情報に惑わされるという現象が起きているんですね。
海上で915hpって言いますが、1950年代から80年代までに900を切っている台風って沢山ありましたからね。
870hpぐらいのも経験しているはずなんですよね。
アメリカでは、もっともっと大きな台風が、数年前にも発生していたと思うのですが、915hpで人類史上最大なんてありえないって思ってました。
情報は有り難いですが、情報で人の行動を変えられるというのを見せつけられた気がします。
もちろんどんな台風でも警戒はしないといけませんが・・・。
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